隣人の猫と過ごす夏、ふたたび!猫、猫、猫…イギリスは猫街なのか?

仮住まいしていた郊外のお家に隣人の猫が入り浸り、一夏を一緒に過ごした2022年。先日その仮住まいしていたお家に遊びに行くと、その猫は相変わらず入り浸っていました…(上記の写真)

その後ロンドンに舞い戻り、今現在はフラットのグランドフロアに住んでいます。

最近は気温が上がりまくりのロンドン、住んでいる場所がフラットの住民以外出入りしないようなエリアな上、在宅で制作しているので玄関ドアを開けっぱなしにすることもしばしば(不用心なのであんまりしないほうがいいですが)

そんなある日、ニャーニャーいう声にPCから顔を上げたらフワフワした白い猫が玄関にいました。この猫は近所で時々見かけて「綺麗な猫だなあ」と思っていたので、突然入ってきてびっくり。

実はこの猫が来る少し前に、トラネコも玄関から入ってきて家の中をウロウロして帰って行ったので「今日はいろんな猫が来るなあ」と思ったら、その日から時間を問わずこの白い猫が家によく来るようになりました。

トラネコも来るものの、このフワフワが大体先にいて追い出すという縄張り争いが続いております。トラネコ毛並みが綺麗で可愛いんだけど…

思えば留学時代から私のイギリス生活は常に猫と共にあります。

語学学校から届いたホームステイ先の情報に「ペットはいません」と書かれていたにもかかわらず、ステイ先には雑種のタキシードキャットのテミーと血統書付きの黒猫のシリアという猫がいました。

※もし猫アレルギーの方があたったら大変なことになるので、語学学校でホームステイ先を選んでもらう場合、渡英前に念押しで確認した方が良いと思います…。

留学当初、スピーキングもリスニングも壊滅的だったのでステイ先にいたこの2匹の猫には大変助けられました。ホストファミリーとの会話の糸口になったり、自室にもよく潜り込んできて一緒に過ごす時間も長かったです。

残念ながらシリアは雷のひどい夜に逃げ出してそのまま行方知れず、テミーは体を悪くして若くで亡くなりました。

▲一通りマーキングを済ませて床でごろ寝、警戒心がなさすぎる…

2015年の移住後、去年まで一緒に暮らしたのが血統書付きのブリティッシュショートヘアのイザベラという猫で、この猫はいわゆるご主人様と認めた一人以外には非常に無愛想、名前の通り気位の高い猫。

今も元気で郊外の家に住んでおり、歳のせいか前より色々な人にも懐いています。

そして、前述した去年仮住まいしていた郊外のお家に隣人の猫が住みつき…

とにかく、イギリスでは猫がいないところへ住んでも猫がどこからかやってきます。単純に猫の数が多いのか、庭や共有スペースなどから入りやすいのもあると思いますが、いつの間にか生活の中に猫の姿が…。

今回また人の家の猫が我が家を出入り、というか入り浸るようになって思い出したのが萩原朔太郎先生の「猫街」という散文詩風小説。

「猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫。どこを見ても猫ばかりだ。

猫の精霊ばかりの住んでる町が、確かに宇宙の或る何所かに、必らず実在しているにちがいない。

という文を思い出し「猫街はイギリスのことだったのか…」とぼんやり考えていました。竹、竹、竹が生え、猫、猫、猫だらけです萩原先生…。

そういえば今のフラットに越した後、友人から「猫を拾ったのだけど飼えないか?」と打診が入ったり(結局タイミングが合わずその猫は誰かに貰われたらしい)隙さえあれば猫、猫、猫…。

まだ若いのか家中を走り回り、いらんこともやっていますが基本的に害はないので家に来たらそのまま好きにさせております。

今日は朝からやってきてお昼にフラッとどこかへ行ってしまい、風が強かったので玄関ドアを閉めていたところ…

午後は窓から入ってきました、自由すぎる。お昼ご飯を食べに帰ってたのかな?

品種がわからないのですが、メインクーンにしては小さいし、ノルウェージャンフォレストキャットかなあ…とにかく威風堂々とした立ち振る舞いなのですが、ものすごい甘えん坊なのでギャップがかわいい。

トラネコも来るので家人との会話で混乱が起こり、フワフワを「フラッフィー」トラネコを「タイガーキャット」と呼んでおります。トラネコは英語だと「Tabby cat」らしいですが。

トラネコの方は本当に静かに入ってきてこちらが気づくと、スススッと出ていってしまうので中々写真に撮れず…でもベッドルームにいくと隅っこにもうすでにいたりして、忍者のような猫です。

友人に「今年もまた家に猫が住みだした!」とテキストを送ると「調べたら猫が寄ってくるのは良いことらしいよ」と言われましたが本当かな??

スピリチュアルとか風水とか全然知らないのですけど、でも去年と色々な状況が似てるので猫はそういうのがわかるのかしら…。

スーパーマーケットに行かなきゃいけないからそろそろ帰りなさいよ、と部屋から出そうとしたところ…

ベッドの淵に登って抗議を始め…

ベッドサイドテーブルの中の潜って中身を引きずり出すという行動にでたり…

その後、前庭に水やりや光合成のために出していたバジルのポットをなぎたおすなどの反社会的行動をしたりしていました。不法侵入の末、傍若無人すぎる。

その後は何事もなかったかのように、スフィンクスポーズ。

友人に言われたのですが「長毛種だから涼しい家を求めてくるのではないか」とのこと。確かにうちはフローリングなので床は涼しい、そして床でよく寝ているので外が暑すぎるのかもですね。

「じゃあ水を用意してあげた方がいいかなあ」などと、いつの間にか猫の奴隷状態です。

猫は好きなので遊びに来てくれるのは嬉しいけど、これだけ長時間うちにいると飼い主が心配しているのではないかとそちらが気がかり…誰の猫か謎なので「うちにいますよ〜」とも伝えられないし、でもチップ内蔵されてるはずだから大丈夫かな。

というわけで、今年も見知らぬ猫と過ごす夏になりそうです。

週末は郊外へバーベキューをしに行くので、ブリティッシュショートヘアのイザベラと久々に会えますが他の猫の匂いがついてると嫌がるかな、と色々猫目線で考える日々が戻ってきました。