サンクトペテルブルクでロシア雑貨を巡る旅、マトリョーシカとホフロマ探し

このロシアの旅で得た教訓の中に「ちょっとでも欲しいな、と思ったら迷わず買ったほうがいい」というのがあります。

なんなら今回は下見くらいのノリで行ったサンクトペテルブルクへの旅。欲しいものがあっても「待て待て…今テンションが上がりすぎてるから冷静な判断が出来なくなってる可能性あり」「夏にまた来るし、その時に改めて欲しかったら買おう」など、欲しいけど買うのを見送ったものが数多くありました。



その後コロナ禍に世界はのまれ、ロシアはウクライナに侵攻しロシア旅行は絶望的な状況に。ウクライナも長年行きたかったのに、ポーランドにばかり通って先送りした結果、今や行けない状況になりました。

やっぱり欲しいものはその時に、行きたいところにはできるだけ行くのが大事だな…と日々戦争のニュースを見ながら早く平和が訪れてほしいと思うばかりです。

この旅行記は2020年2月の記録です。2023年2月現在、日本政府よりロシア全土へ渡航中止、勧告が発令されています。詳しくは外務省Webページをご確認ください。

世界三大ミュージアム、エルミタージュ美術館

朝ごはんを食べた後、いつか行ってみたいと思っていたエルミタージュ美術館前の広場へ向かいます。

やわらかなグリーンと白、金で構成された建築物は上品でとてもかわいい、そして重厚感があります。

ロンドンのナショナルミュージアムやV&Aもかなり大規模な美術館ですが、エルミタージュ美術館は宮殿のような見た目と横に長いせいか、とにかくその存在感に圧倒されます。

エルミタージュ美術館に今すぐ行きたいのですが、この美術館は規模の大きさから1日丸々使っても全てを見ることは難しいと聞き2日目開館から閉館時間まで過ごすことに。

1日目はサンクトペテルブルクの街を散策しつつ、マトリョーシカやホフロマなどロシア雑貨を見て回ることに。

かわいいロシア雑貨!サンクトペテルブルクのお土産物ショップ巡り

街中を歩いていると小さな出店にマトリョーシカやお土産物がたくさん並んでいます。もうすでにかわいい、マトリョーシカが大好きで自分でも絵付けをやっているので、本場ロシアでたくさんの種類のマトリョーシカを見ることができて感激です。

まずは巨大マトリョーシカが目印のお土産物屋さんに入店。

地域によって顔や模様、形が違うマトリョーシカ。その細かい筆使いと同じシリーズであっても顔やパターンに差異があるのが手仕事を感じさせてくれます。

そしてこれだけのマトリョーシカが並んでいるのを見たことがないので、とにかく選ぶのが大変です。みんなかわいいし、違うシリーズごとに欲しいし、パターンが好きなのもあるし…とうんうん悩むことに。

赤黒金の組み合わせが美しいホフロマもズラリと並んでいます。ホフロマはロシアでは本当に食器として使われているのでしょうか…食洗機や電子レンジに適していないので、日本の漆塗りみたいな立ち位置なのかな?

お手入れが難しそうだし小物入れやアクセサリー入れを買おうかな、これ本棚とかに置いてあるだけで絶対かわいい…と夢が膨らみます。

インペリアル・イースター・エッグもたくさん売られていました。ロシアの色使い本当に好み、派手なようでトーンが少し暗いのと金の使い方が好きです。



同僚たちはロシアに来る前、全くマトリョーシカに興味がなさそうだったのに、実物を目の前にしこれだけ選択肢があるとさすがに素通りできないようで、皆何かしら買っていました。

ロシアのお土産品はホフロマやマトリョーシカのような色彩的には華々しいながらも、木製のものが多いのでどこか素朴であたたかい感じがします。

これだけデジタル化が進んでも、マトリョーシカみたいな各地方で地元の人たちが絵付けをして出来上がる作品はやはりいいですね〜またロシアの文化(上のスネグーラチカとジェド・マロース)の絵柄もあって文化をたくさん感じることができました。

いちごのマトリョーシカ(ホフロマっぽい色彩)やマトリョーシカの傘などを購入してお店を後にしました。若い男性の店員さんに「日本人ですか?」と聞かれ「日本はいつか行ってみたい国です」など色々話せて面白かったです。

そして2件目。こちらもマトリョーシカをはじめロシアの工芸品が所狭しと並んでいます。白樺(?)で作られた棚もかわいいです。

ホフロマも並んでおり、小箱とボール型の物入れを買うか悩みつつも…

他の工芸品も可愛すぎる…何に使うかわからないものもあれど、使うか使わないかは重要ではないので片っ端から全部欲しい。

私はポーランドへ行った時も工芸品(クラクフの繊維会館に売られている木箱など)に多くのお金を使いまくり、そこで得たものは特に何にも使われていないけど本と一緒に並べ日々心を豊かにしてくれています。

こういう工芸品が生活の風景にあると、忙しい日々でも旅の記憶やその国の良いところを思い出して少しの間旅の思い出に浸ることができるのです。

あと工芸品は作った人のこと、作られた土地のことを考えるのも楽しいですね。いつかホフロマやマトリョーシカの工房見学に行きたいです。

というわけで、ミニマリストの人が見たら悲鳴をあげそうなコレクションを家で展開しているのですが、ここでも工芸品を少し購入。

しかしここで、ホフロマは「もう少し悩もうかな、夏に来るときに一気に買えばいいし」と油断したので一個も買わず、2023年現在今でも「あの時の小箱を買っておけばよかった、スプーンも飾りたいし、壺っぽいのも欲しい」と大後悔中。

というわけで、トートバックに買った工芸品を詰め込んで、次は血の上の救世主教会の見学へ向かいます。

この後も、血の上の救世主教会まえに多くのストールが並びマトリョーシカをたくさん見ることができました。

今観光客がロシアに渡りにくい中、工房などでは変わらず絵付けがされているんでしょうか…。