パブリック・ビューイング!ルポールのドラァグレースUKスタート!

東京のイカれた友人から進められて観始めた「ル・ポールのドラァグ・レース」
オーディションを勝ち抜いたドラァグ・クイーンたちの中からアメリカNO.1を決めるのですがパフォーマンスはもちろんこと、厳しい戦いのなか友情が生まれたり軋轢が生じたり人間関係を観るのも楽しいコンペティション番組です。人種の坩堝アメリカらしい多様性やLGBTQの歴史を知ることも出来ます。

そんなルポールのUK版が10月より始まりました。

友人と調べたところパブリック・ビューイングが行われているパブがあるという事で、仕事終わりにハックニーへ。

Dalston Kingsland駅から会場のパブThe Three Compassesまでの一本道、ケニアに住んでいた友人は「ここケニアじゃ~ん!」とテンション上がりまくるくらい、アフリカンな空気漂うエリアでした。

アジア人が少ないのか道行く人がこちらをジロジロ、我々は鮮度の良いお肉や売られているご飯をジロジロ見ながら10分ほど歩きました。大麻の匂いが漂いお店がしまったらかなり暗そうなストレートなので夜に一人では歩かない方が良いとは思いますが、久々に色々な国籍の人々が暮らすロンドンの一面を見た気がしました。

パブの入り口ではチケット(事前に1人5ポンドで席を予約出来る)をチェックしてもらうのですが、思った以上に賑わっており列をなしていました。

ポスターを見つけて同僚とギャーギャー騒いでいたら前にいた酔っ払った女性が「このポスター超ほしいよね、持って帰っちゃおうかなあ~」とふざけてポスターを剥ぎ取ろうとしたら破れ、店員さんに怒られていました。早速カオスな幕開けです。

席に予約に5ポンドかかりますが、カクテルが一杯ついてきます。
バーカウンターはかなり混むので、到着したらすぐにご飯と飲み物(ボトルワインが何度も買いに行かなっくていいから便利)の注文をすることをオススメします。

立ち見の人も多く、パブは大賑わい!

パブリック・ビューイングではパブリック・ビューイングが始まる前に現役のドラァグ・クイーンが司会をして会場を盛り上げます。この日の司会はオレンジーナさんという鮮やかなオレンジ色のウィッグが可愛いクイーンでした。
今回のルポールUKの出場者に前付き合ってた方が出てるのよ~とリークも有りでした。地元ならではでおもしろいです。

来場者をピックアップしてキャットウォークのミニゲームなどもありました。
番組が始まる2分前には「あと何ができるかしら?まだ2分あるわよね?」とテーブルに移動し…

アクロバティックな技を披露しパブ中が歓声に包まれました。
ドラァグ・クイーンはエンターテインメント性とホスピタリティがすごいよな~と思いました。

そんなわけでオレンジーナさんのおかげで会場は番組前から盛り上がり、普段一人でルポールをみているせいもあってみんなでワーワー好き勝手言いながら鑑賞するのはとても楽しかったです!

特にメインチャレンジでは会場の盛り上がりとは違ったクイーンが勝者に選ばれて、イギリスとアメリカで評価するところが違うのかなと感じとてもおもしろかったです。イギリスの芸大にいた頃は何よりコンセプト!アイデア!発想!が重要だったのでそれを思い出しました。

ウエストエンドで上演されている「Everybody’s Talking About Jamie」に出演しているクイーンや、Z世代のクイーン、ルーツがアジア系のクイーン、他の番組で審査員をしていたクイーンなど中々曲者揃いで面白くなりそう。イギリス人はアメリカ人に負けず劣らず皮肉とユーモアを愛する国民性なのでどんな名台詞が生まれるかも見ものです。

家にもどって録画したのをイギリス人と見ていると、各クイーンの出身地や年代で「保守的なエリアだったから大変だっただろう」とか「この世代はセクシャリティを理由にしたいじめが少ないかもなあ」など色々コメントを聞きながら見れてそれも興味深かったです。

アメリカ版ルポールでもクイーンたちが話す経験やチャレンジの題材となる出来事は勉強になることが多いので、イギリス版ルポールでもそういう面に期待です。

残念ながらエピソード2は出張のためパブリック・ビューイングへ行けないのですが、また違う会場のパブリック・ビューイングへ行ってみたいです。そしてテンションがあがったままで12月のルポールのイベントを予約しました~!日本研修の翌日という恐ろしいスケジュールですがクリスマスの放送まで色々楽しめたらと思います。

The Three Compasses

99 Dalston Ln, Kingsland, London E8 1NH
http://www.3compasses.com/