鴨肉をどうしても食べたい女とヴィーガン女の京都観光

2019年12月の日本研修の時に、ルーマニア人の同僚と京都で一緒に行動する日がありました。

彼女はヴィーガンなのでお肉やお魚を食べず他にも色々食べない食材がある様子。対して私はスキがあればお肉を食べるかなりの肉食派。

「ご飯はどうしよう?」といろいろググってみたところ、ベジタリアン/ヴィーガンのレストランも数少ないながら存在しておりました。

ですがベジ/ヴィーガンレストランだと、今度はお肉やお魚料理を一切提供していないところが多く(イギリスは両立しているお店が多い)両者の食スタイルも満たし、また観光する場所からアクセスしやすいところは中々ありませんでした。

せっかく日本へ来たのだから私が譲るべきだろう…とホスピタリティ精神も少なからずあったのですが、世界で一番スキな鴨肉が食べたい気持ちはそう簡単になくならない。

せっかくロンドンで働いている同僚と日本で食事する機会なんてそんなにないので、「ランチは別行動して後で合流しよう」というのは寂しいなあ…彼女と話すのは楽しいし…と、八方塞がりに。

※写真はイメージ

結局縁切り結びで有名なこんぴらさんの近くで「お腹すいたし適当にはいってお店の人に聞こう、無理だったら二年坂に美味しいおばんざい屋さんがあるからそこへ行こう」ということになり、お蕎麦屋さんに入ってみました。

そこそこ地元に長くありそうな店構え、出迎えてくれた女将さんに「ヴィーガン用のメニューってありますか?」とダメ元で聞いてみたところ、1種類しかないけれどヴィーガンの人が食べれるスープでの温かいお蕎麦があるとのこと。

同僚にはえのきや椎茸などのキノコ類、山菜と湯葉などが麺が見えないほど山盛りにのった熱々のお蕎麦が運ばれてきました。同僚は湯葉を初めて見たようで「それは豆腐がスキなら絶対好きだから食べてみて、京都の有名な食べ物の一つだよ」とすすめると「これは美味しい!」と感激していました。

私は鴨肉が入ったお蕎麦を注文し「鴨が食べれるなら何でもする」とイギリスでも常日頃から言っているせいで「鴨が食べれて本当によかったねえ」と同僚も満足そうでした。

お店の外にはヴィーガンメニューはなかったのですが色々なニーズを満たす対応を始めているのだなあと思います。自分はヴィーガンでなくとも、こういう場合にお料理のチョイスがあることは本当にありがたいです。

そして人間の生活において食事がしめるウェイトって凄い。美味しいものを食べて英気を養いつつ、コミュニケーションによって人間関係が構築される場でもあるんだなと改めて思いました。

今回はヴィーガンとの食事面について覚書的に書きましたが、生まれ育った関西を今回の研修で観光目線で色々旅してきたのでまた別途記事に出来たらと思います。