浅草寺と仲見世通り!童謡「鳩ポッポ」の作曲者にビックリ仰天の東京観光

東京で好きなエリアといえば、浅草。

かっぱ橋道具街やホッピー通り、昔ながらの銭湯などその土地に根付く文化を感じられるので歩いているだけで楽しい。今回滞在した神保町もですが、下町の空気がある街が好きなのです。東京の歴史は関西とはまた違っているというか、首都の移り変わりや昭和の残り香を感じられる石碑も多く、人の暮らしを垣間見れるのも好きです。

そんなわけで夜にはドーハ行きの飛行機に乗るこの日、日本出張最後の1日は父親と浅草をぷらぷら散歩してきました。

名菓ひよ子の車が走っており、ナンバープレートを見たら福岡ナンバー。目立つデザインの車、かわいい。

ちなみにオフィスへのお土産にひよこ饅頭を買って帰ったのですが、それは多分東京のひよこ饅頭。元々ルーツは一緒なんでしたっけ、おいしかったです(自分でも食べた)



2021年の12月にも浅草にきたのですが、その時は今よりもコロナの影響があって人が全然いなかった記憶があります。今は修学旅行生、遠足か社会科見学の学生、観光客の姿が戻って活気がありました。

コロナの影響で空っぽになったロンドンのオックスフォードストリート、河原町の清水坂、難波の商店街…歩きやすいなーと思ってたけど、やっぱり人がいないのは寂しいなーとも思い、こうやって観光地にまた人の姿があるのを見るとよかったなと思います。歩きにくくなったけど、ゴーストタウンみたいな観光地はメガテンだけで充分。

この1日はどういう理由かわからないのですが、父親がよく写真を撮ってくれて、彼は趣味でカメラをやってるのですが日本にいたときは撮影された事とかなかったのに、どういう風の吹き回しだろう?

イギリスに帰って写真を見たら、どの写真もものすごく疲れた顔をしてて「あーこれは良くないなあ」と、親という「子供のためならなんでもする」存在のフィルター通してこの疲れっぷりは流石にまずいぞと思いました。

そんなこんなで仲見世通りへ。仲見世通りは新旧融合というか、ものすごくレトロな看板もあれば流行りに乗ったお店もある、ちょっとカオスな感じが好きです。

あと色使いが京都の清水界隈とかとはまた違うというか、歌舞伎っぽい配色ですよね。東京の風景は青空に映えるけど、関西の風景は夕焼けに映えるイメージがあります。

父親が歴史やら風土史が好きな人で、東京に単身赴任していた時は自転車で東京を走り回り色々な史跡を巡っていたせいか、浅草でも色々な話を聞きながらでガイドさんと一緒にいるみたいでした。

自分のオタク気質はこの人の遺伝だなーと思いつつ、舟和の芋ようかん食べようと考えていたのですが、長蛇の列+イギリスに持って帰るのは難しいと判断し今回は断念。

かつて阪神百貨店で買えていたのですが改装に伴い舟和の店舗がなくなって、しばらく食べれてないので次回は食べたいです。緑茶とあう。

中見世通りはどこか浮世離れた雰囲気があります。「浮世」は「憂き世」とも書くそうで、普段の忙しない日常と切り離された空気が漂っています。

お店の中には工芸品を扱っているお店や、100年以上の歴史を持つお店もチラホラ。今回の出張の中でこういう日本文化に触れる場面が多かった影響か、自分が「消費」について色々考えていたせいか、浅草の風景の中を歩くのは精神的に良いデトックスになりました。

あと今の修学旅行生(中学生か高校生かな?)はスマホばりばりかと思いきや、地図を広げてるグループもあって、学校で禁止されてるのかな?紛失したら大変だしなーでもこっそり持ってきそうなものだけど…

さすがに高校でスマホ禁止はないか、でもそれも校則によるのかなあと考えつつ、中高生の知り合いがいないので真相は謎のまま。

着物で撮影している場面に遭遇。

「こうやってShutterstocやAdobe stockに良い写真があがっていくんだね」と勝手に感謝しつつ、普通に記念撮影してるだけかも。

遠くにスカイツリー。

スカイツリーができた時は「なんか地味だなあ、東京タワーの方が好きかも」と思っていたんですが、浅草の風景を合わせると浅草のヴィヴィッドな色合いを邪魔せず、でも存在感はあるのでだんだん好きになってきました。

この浅草観光の日、東京ソラマチまで行ったのですが周辺も下町感があってすごくよかったです。その中に聳え立つスカイツリーというのもすごく良い…。



今回浅草寺に来たのは安産のお守りを買いたかったからもあります。

水天宮にもいったのですがお守りのみでは売られておらず、帯やらかなり本格的なセットになる…と言われ、渡す相手がイギリス人なのでややこしいのは逆に良くない(縁起物だから無碍にできず困る可能性がある)ということで、浅草寺で買うことにしました。

帰国後、イギリス人にお守りを渡したら喜んでくれました。私や家人がお財布にお守りを入れているのを知っているので、さっそくお財布に入れていました。

日本にもずっと行きたいと言っていたので「いつか日本に行ってお寺や神社でそれを返してね」と言うと「子供を連れて日本旅行へ行くわ!」と張り切っておりました。

お線香の煙を頭から浴びたり、お参りしたり…浅草寺は境内のデザインめちゃくちゃかっこいいですよね〜。願いごと叶うと良いなあー!

そういえば今年1月に京都の鈴虫寺に行ったときに、和尚さんの説法で「願いごとは高望みするのではなく、自分に合うものがくるように祈りなさい」と言われたのに「めっちゃ良い仕事につけますよ〜に!」と高望みしたバチが今当たってんのかなあ、浅草寺で思い出しました笑。

そのとき一緒に行った友人は彼氏が出来たらしいし、鈴虫寺の効力恐るべし。

この日の夜に日本に発つ実感があまりなく、もう少し東京…というか、できれば群馬に日帰りで行きたかったなあ、とか、関西での時間もう少しほしかったなあ、という日本滞在に対する未練もあったのですが、何よりも「イギリスにやっと帰れるなあ」という気持ちが強かったです。

日本の歴史ある風景を見ながら、自分の本拠地がイギリスになっているのに気づき少し寂しくもありました。

浅草花やしき方面に足を進めると「鳩ポッポの歌碑」を発見!あの有名な童謡「鳩ポッポ」浅草寺で鳩と遊ぶ子供の様子を歌ったそうです。

へえ〜知らなかった〜と言いつつよく見ると、なんと作曲者が滝廉太郎!!

「荒城の月」作りながら「鳩ポッポ」も作ってたのかー!作風全然違うのにすごいねー!と盛り上がりました。ちなみに作詞は東くめさんという童謡作詞家の方らしいです。

これをキッカケに調べたところ「雪やこんこん」や「もういくつ寝るとお正月〜♪(曲名:お正月)」も東くめさん&滝廉太郎さんコンビによるものだとか。まさか浅草寺でこういう童謡の歴史を知るとは思わず、すごく嬉しかったです。

そんなこんなで浅草寺を抜けて花やしき方面にランチを食べに行きます。