
イギリス永住権を取得するために必要な試験の一つ「B1 SELT – GESE Grade 5」
トリニティカレッジが実施するスピーキングテストでビザに必要な英語力を証明することができます。2020年7月末に受験したので、勉強法や当日の様子をレポートします。
2020年7月現在の情報です。コロナウイルスによって試験会場の様子などは通常と違う可能性がございます。また試験勉強については個人の感想です。
永住権に必要な試験「Life in the UK」の受験レポートはこちら!
コロナの影響により試験はリモートで行われる

試験会場はキングスクロス駅から歩いて5分ほどにあるTrinity SELT Kings Crossです。
スタッフさんが外にいるので名前を告げて人との接触を出来るだけ避けるため外で待ちます。自分の番になったらスタッフさんが階数と担当者を教えてくれるので、エレベーターもしくは階段で移動。エレベーターに複数人で乗らないように、などの注意もありました。
スタッフさんはかなりゆっくり喋ってくれるので、どこへ行って誰に話しかけたら良いかもわかりやすかったです。
Trinity SELT, 344-354 Grays Inn Rd, London WC1X 8BP
試験会場へ行くとスタッフさんにIDの確認をしてもらい、荷物をロッカーへ預けます。
その後、個々のカウンターへ呼ばれ手続きします。ここで、スタッフさんが顔にシールドをつけて、受験者との間にアクリルパネルもあったせいで、声が聞こえにくく何を言っているか全然わからず「なんてなんて!?」と何回もなりました。
声の認証のためか1−10までの数字を読み上げたり、サインを書いたりなどなど…スタッフさんが「僕30年前に日本へ行ったことあるよ」など雑談もありました。

手続きが終わるとしばらく待たされ、その後個室へ案内されます。個室にはタブレットが置いてあり、それが試験官と繋がっております。
通常であれば試験官と同じ部屋で行われると思うのですがこの状況なので…でも今後このスタイルが主流になるかもしれませんね。
トピックフォーム(後述)を見せることができないので、内容を読み上げて試験官がそれを書き写してから試験開始です。(これも将来的に事前にPDF送信になるのかな?)
質問はフォームに記入した中から2つ+試験官からランダムに出題される

トピックフォームはトリニティカレッジの公式サイトからDL、印刷し当日持参する必要があります。
メインテーマを一つ選び、それに関する5つの設問を自分で設定し書き込みます。その中から試験管がランダムで質問を選びこちらが答えます。テーマはなんでも良いのですが、自分が答えやすいものや興味があることを選び、答えを事前に考えておくと気楽です。
私はLife in the UKで自制心を使い果たしたので、当日ギリギリまでゼノブレイド攻略に勤しんで試験3時間前にいそいそフォームを準備…した結果、リサイクルペーパーに印刷してしまい現地で「カンニング防止のために書き直してください」と書き直すはめになりました。ギリギリで準備しちゃだめですね…。
テーマはネットで検索したらサンプルがたくさん出てくるので、それをそのまま書き写しました。
★フォームからの出題: あなたのお仕事は何?

「デザイナーをしています」と答えるとすぐに「どのようなデザイナーですか?」と追加の質問がされ具体的な仕事の内容を答えました。
★フォームからの出題: 以前はどういう仕事をしていたの?

日本でのゲームデザイナーのことを話したのですが、試験官が全くゲームに興味がない方だったようで「あなたが作っていたのはテレビゲーム?それともモノポリーみたいなゲームなのかしら?」と追加で聞かれました。
★フォームからの出題: 今の仕事と前の仕事を比べて今の仕事が好きな理由

「そんな質問書いたっけ?」と思ったのですが、家帰ってPDFファイル見たらしっかり書いていました…。
「業界が変わっただけでクリエイティブ業なのでどちらも好きだし、ある意味どちらでもいいとも言えるのですが」と前置きをしつつ「イギリスでの仕事はプライベートの時間もしっかり確保できるので、そういう意味で今の仕事は気に入っています」と答えました。
なんでこの質問設けたんだよ、みたいな回答(仕事内容ではなく国が変わった事による労働環境の改善を論点に答えてしまった)になったので、フォームに書いたことの回答はちゃんと考えておくべきだったなと思いました、当たり前のことですが…。その当たり前をせずにゼノブレイドをしてたツケです。
☆受験者からの質問: どうしてこの仕事をしようと思ったんですか?

試験管から「今度は私に仕事に関する質問をしてください」と聞かれ「どうしてこの仕事をしようと思ったのですか?」と聞きました。
すると「元々は英語教師で、英語という言語が好きだから」と言われたので「イギリスの方は英語に誇りを持っている人が多く、それはとても素晴らしいことです。」と無難に回答。
★試験官からの出題: 前回の誕生日はどのようにお祝いした?

次は誕生日に関する質問でした。
「家のガーデンで誕生会を開き、ヨーロッパの友人たちも来てくれ非常に楽しい思い出ができました、その後の二日酔いは想像を絶するものでしたが…」と話した結果、その後お酒って怖いよねみたいな会話を少ししました。
実は前回の誕生日に何をしていたのか咄嗟に思い出せず、2・3年前の誕生日会のことなのですが…確かめようがないし良いか!ということで話しました。人生ハッタリ。
その後「今こういう異常事態なわけですが、今年の誕生日はどのように祝いますか?」と聞かれ「公園でピクニックでもしようかなと思います。ただ今後の政府方針の変更にもよるので、今はまだ何も決めていないです」と答えました。
☆受験者からの質問: 去年のクリスマスはどのように祝いましたか?

試験管から「今度はイベントに関する質問をしてください」と聞かれ「去年のクリスマスはどのように祝いましたか?」と聞きました。
家族で過ごしたストーリーの中で娘さんの話が出てきたので「娘さんはどこに住んでいるんですか?」と追加で質問したり「今年のクリスマスもみんなで集まれると良いですね」などこちらも無難に回答。
★試験官からの出題: 最近起きたことで印象に残っていることは?

ちょっと困ったこの質問。というのもロックダウンされているので特に印象に残った出来事が最近おこっていないからです。
今日この頃やってる事といったらゼノブレイド攻略やNetflixでアニメ鑑賞、Adobeソフトウェアで試作品の制作、Pythonの勉強を無限ループしており、とにかく「言ったとて…」ということばかり。
追加質問された時に答えられるほど世界的で起きている事柄に詳しくないし「うーん、そうですねえ…今ほとんど家にいるのでこれといってないのが正直なところなのですけど…」と時間稼ぎしつつになりました。
結局「異常事態になったことで、オンラインの便利さが前にもましてよくわかりました。ミーティングの仕方や通勤は今後大きく変わっていくと思います」「日本も自粛期間だったため久しく話してない友人と話しました、それもオンラインが…」とネット業者かってくらいオンラインすごい!ネット最高!!みたいな話をしたけど、コンセプト的にあってるのか謎…。
というか「ロックダウンされた」こと自体が結構印象に残ることだしそのことを話せばよかったかな。
この後試験官に質問したのかどうか覚えておらず、普通の雑談をしていたら「ではここで試験終了です」となりました。所要時間10分ほど、あっという間でした。
個室を出るとスタッフさんに案内されロッカーから荷物を取り出して、会場を後にしました。
必要な英語力はどれくらい…?

ここ数年自分の英語力をきちんと試験で計った事がないのですが以下のようなスペックで受験しました。
- 日常会話は問題なくできる
- 映画やドラマを問題なく理解できる
- 専門用語や政治、医療の単語には疎い
- 日本語でもコミュニケーションはあまり得意ではない
- IELTS6.5(受験したのが10年前なので効力ゼロ)
公式サイトに試験のデモビデオが何件か掲載されているので、不安な場合はそれを参考にして試験の雰囲気を掴むと良いと思います!オンライン試験バージョンはないですが、どんな感じで試験が進んでいくかわかります。
また返答に困ってもダンマリになるのではなく「少し考えさせてください」「もう一度言ってもらえますか?」「答えられないので、他の質問にしてもらえますか?」など何か返し、パニックにならないようにするのが大事だと思いました。
意地悪な質問をされたりは特にないですし試験官もしっかりハッキリ話してくれました。
結果は後日メール、証明書は郵送で届く

結果は試験を受けて5日後にメールで届きました。そしてその2日後にビザに必要な証明書が郵送にて送られてきました。
ビザに必要な試験結果が揃ったので、いよいよ最終準備…のはずが

これでLife in the UKと英語力試験の結果が揃ったので、いよいよウェブフォームを埋めてUKVCASを予約したら完了ー!ビザとの戦いがついに終わると思うと感慨深い…
と、また油断してゼノブレイド攻略とネットフリックスにどっぷりで7月12日になってしまいました。後ちょっとでビザ切れるんですけど〜やばいんですけど〜!
しかしUKVCASが「5月末までに予約してた方々に予約システムを再開しました。新規で予約したい人にとってはイライラする状況なのは承知ですが、長らくお待たせの方を優先するのが公平です」と書いており…まだ新規受付を受け付けていないようです。

試験2つもキャンセルされたりで、UKVCASを予約してその日までに結果が手に入らなかったら、などで躊躇していたのですがロックダウンされる前に予約しとけばよかった…。
前回のビザ更新では早めに用意しすぎて痛い目にあったのに、今回はコロナで予定が狂いまくって痛い目にあっているので早くこのビザ地獄から脱出したいです。
英国政府が救済案を発表しているのでとりあえず7月31日までビザ延長を申請しようと思います。この申請も通るのか心配なのですが…藁にもすがる思い!
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