イギリスで転職3週間目の所感と、夏の終わりを告げる花火大会

転職3週間目を終えて、相変わらずワタワタしております。

多分この「転職して●週間目」みたいな記事を書かなくなるのは、仕事に慣れて日常になった時だと思いますが、まだまだその日は見えませぬ。

後で読み返したら面白いと思うのと、日本でも海外でも転職したばかりで、人知れずネットの海を彷徨っている人々の気休めになればと思い、できる限り書いていこうと思います。

3週間目になると実務との距離感をぐっと近くなるわけですが、その分「あああ、これは経験不足の部分だな」とか「あれやってみたいな、でも今の自分の状況では難しいな、提案しつつ機会を待とう」など、今後の見通しを立てる指標や感覚が少しずつわかってきた、ような気がします。



転職直後の小さなストレスと自己肯定力

転職直後、毎回自己肯定力が揺らぐのですが、今回の転職で一体何がそうさせるのかわかりました。

スキル不足や前職との違いで戸惑うのは、コツコツ少しずつやって慣れていくしかないので、そこは時間薬と自分の経験との兼ね合いでどうにかなるのですが…。

日常の小さなストレス…例えばコーヒーマシーンの使い方がわからない、これが必要だけどどこに何があるかわからない、誰に聞いたら良いかよくわからない、何を聞いて良いかもよくわからない、Windowsに慣れていないから時間がかかる、オフィスの何階に何があるのかわからない、出口だと思って開けたドアがオフィス清掃員の休憩室であちらはギョッとし「出口はどこですかね…?」とこちらはオロオロ……



みたいな、今書いてて「しょ〜もね〜!」と思うのですが、そういう小さなこと1つ1つに精神力をちょっとずつ削られ「こんなことも出来ないのか…」と自己肯定力に響いてくるのだなと感じました。

逆に業務面やスキル不足で自己肯定力があまり揺れないのは、高校大学時代ともにデッサンをずっとやってたせいか「今は出来なくても、1ヶ月後には出来てる!!」みたいな(根拠なき)自信があるせいかと思います。仕事に対して異常にポジティブなのも多分要因はこれ。

でもコーヒー作れないのはネガティブになるよな…朝コーヒー飲みたいのに…と思っていたら、2日目に同僚が「コーヒー作りに行くからおいで」と呼んでくれ、コーヒーマシンの使い方を教わり、今は美味しいコーヒーを毎日飲めております。感謝。

日本人の感覚を保ちながら、海外で働くのは大変?

▲日本から贈り物が届いてスーパーハッピー

最終面接以降、初めてCEOと話す機会があった時に「日本人の感覚を保ちながら、この国の空気や社会で働くのは苦労が多いでしょう」と言われ、そういう日本人の気質を把握してもらっているのはある意味ありがたいです。

私は日本人社会にいる時は「ちょっとズレてますね」という扱いを受けることが多かったので、一般的な日本人の感覚があるのか自分でもよくわからないのですが…

もし現地企業にも馴染めず日系企業では変人扱いとなったら、この世に働ける企業はないってこと〜?と考えつつも、この辺は国籍云々よりは会社と自分の相性次第かなと思います。

ただ個人的には、日系企業に入社(イギリスで2社)した時より、肌に馴染む感覚が早い気がします。経験したことある業界なので雰囲気を掴みやすいのもあるのかも。

今までの社会人生活の中で、忖度や保身によって潰れたプロジェクトや人材、人間関係の膠着を何度か見てきて、その度に「すごい無駄なことが起きてるな〜」と常々憂いていたので、合理性が強い社風は仕事に集中しやすいと感じます。

HRと直属の上司と個人面談

とは言ったものの、毎日新しいことの連続なのでこれがストレスになる前に、HRの方に30分ほど話を聞いてもらいました。そのHRの方と30分ほど喋った後、直属の上司を捕まえて現状自分の感じていることなどを話し合いました。

「楽しいんだけど、カルチャーショックもあってちょっとビックリしています。理解するのに噛み砕いている最中というか…」という話題から色々話が弾んで、話すことで自分の考えが整理されました。



新しい環境の混乱と何とか適応しようという必死さで、思考回路がスパゲティのようにゴチャゴチャになっていたのですが、人と話すと状況を客観視出来るので良いですね。

あと引っ越し先が中々決まらないので、それさえ決まれば仕事のみに集中できるのになあ〜まさか家探しがここまで手こずるとは思っておらずビックリ。明日も会社を早く抜けて、ビューイング…。

今週を終えれば、転職して1ヶ月終了!めちゃくちゃ時間が経つのが早くて、9月は存在していないような気分ですが、2ヶ月目はもう少し落ち着きをもって業務理解を深めたいです。

夏の終わりを告げるイギリスの花火大会

そんな日々を送る中、週末は花火大会へ行ってきました。

花火といえばルイスで何年か前に見たきり。コロナがあったので2年ほどイベントのない毎日でしたが、やっと季節を感じられる生活が戻ってきました。

今回の花火大会は、異なるエリアの花火職人グループ3組によるコンペティション形式。一つ一つのグループが自慢の花火を打ち上げ、観客はどのグループが一番かSNSで投票するスタイルでした。

こういうリアルイベントとSNSの融合、本当に増えましたねー!エアショーなどもハッシュタグと連動していたり、ネットとリアルの垣根がほぼ無くなりつつあるなあと感じます。

広い公園が多いイギリス、会場は多くの人で賑わっていますが各々しっかりスペースをとってゆとりを持って花火を観ることが出来ました。

大きなスピーカーが設置され、音楽に合わせて花火が打ち上がるようです。イギリスは新年の花火といい、音楽と花火はセットなことが多いですね。

各々持ち寄りのピクニック形式です。

この日から急激に冷え込みだし、ブランケットやら持って行っておりましたがとにかく寒い、カイロや温かいスープを持ってくれば良かった!と大後悔。これは来年の教訓ということで…。

チャリティイベントも同時に行われておりました。

18時に会場入りして花火の開始は20時半、それまで食べて飲んで近況を報告しあって…とやってたら2時間半あっという間に過ぎました。

花火の前にドローンのショーもありました。こういうドローンショー初めて生で見たのですが、規模の大きさにびっくり。TVで見ると「はえ〜」って感じですが、実際に生で見ると「めっちゃすげー!」ってなります。

一つ一つのグループがそれぞれの曲に合わせて花火を打ち上げます。日本だと川を挟んで眺めることが多かったのですが、今回の花火は割と至近距離で上がってるのかな?と思うくらい大きくて驚きました。

花火が打ち上がる前に花火職人の人のインタビュー音声が流れるのですが、スペインや中国の工場と話し合って作っている、という話をされてて、あまり花火に関する知識がないので「へー!!」と思うことも多く、個人的にすごく楽しめました。

そんな中「日本って花火上げるの?」と聞かれ「に、日本も割と有名だと思うんだけど…ごにょごにょ」という場面もあって、海外に文化を広めるというのは難しいのだな…と謎の感慨に浸っていました。

そんな感じで22時過ぎくらいまで花火を見ながらお酒を飲んで、寒い寒いといいつつも皆で集まれて楽しい夜でした。平日は仕事でヒイヒイ言っているので、こういう現実逃避できる美しい風景は良いですね、職人さんに感謝。

翌日、近所のTESCOに行ったら求人ペーパーが置いてあり、ここのTESCOは店員さんがいつも楽しそうに働いているので思わずもらってきました。

アプライする予定はないですが「スタッフディスカウント良いなあ〜」と、他所様のベネフィットを覗き見するのも楽しいですね。