ウェディングパーティー!Notting Hillのガストロパブ The Pelican

ノッティングヒルのガストロパブ「The Pelican」で行われた友人カップルのウェディングランチへ行ってきました。

今現在は日本に住んでいる彼ら、コロナが明けて久々にイギリスに里帰り。結婚の披露宴を兼ねてランチパーティーを企画したとのこと。付き合った頃から知っているので「ついに結婚かあ…」と感慨深い気持ちになりました。

The Pelicanまではバス2本を乗り継いで家から1時間。でもロンドンバスは思い通りに走らないのを見越して2時間前に家を出たところ…なんとこの日は全く問題なく走行し、40分くらいで目的地に着いてしまいました。

The Pelicanはまだ開店していなかったので、お隣のカフェ「THE TIN SHED」でコーヒーを一杯。



ここ、朝食もかなりおいしそう。

家からも(バスが正常に運行すれば)そこまで遠くないし、また朝食に来たいねーなどと話していたら、外を日本人&イギリス人っぽい夫婦が歩いており「新郎新婦のご両親だったりして」と笑っていたら、後々ほんとうにご両親だったことが判明。

コーヒーを飲んで目が覚めたところで移動したのですが、まだ開いてないかな…?と前をうろうろしていたら、先ほどコーヒーショップ前を通ったご婦人が出てこられ、新郎のお母様とのこと!

イギリスから極東の日本へ息子さんが越して今度日本をまた訪れる、という話を聞きつつ…9000キロ離れた2つの国が交わり合うのはおもしろいですね。

一昨年10ヶ月ほど日本に長期帰国した時に、住んでいた時には気づかなかった日本の良いところをたくさん見れて、将来的に日本に住むのも良いなあと思ったりなかったり。

色々頭が痛くなるニュースは両国であるけど、いつでも外に出た国民が「日本(イギリス)があるから大丈夫〜!」って思えるような、後ろ盾になってくれる国々でいてほしいなと思います。

少し早めに会場のThe Pelicanの2階にあるプライベートルームへ。このパブ、内装が明るい色を使っているのにとてもシックでかっこよくて、写真には撮っていないのですが1階もとてもおしゃれでした。

モダンとクラシックうまく融合しており、1階は開店と同時に多くの人で賑わって人気の様子。

椅子は教会で使われてたものでしょうか…

パブの前には公園もあって閑静な住宅街という感じ。Notting Hillは普段あまり来ないエリアなのですが、来たらその風景や土地の持つ空気に毎回「素敵なところだなあ」と思います。

テーブルのネームプレートは東京で書かれたカリグラフィー。最初印刷かと思っていたのですが、光に当てるとインクが反射して綺麗でした。せっかくなので持って帰って本棚に飾っています。

お待ちかねの泡。

最近雑なお酒の飲み方をずっとしていたので、この進行に合わせて飲む感じも久々。共通の友人たちもいたので、乾杯しつつキャッチアップもしつつ。新婦さんは「普段バラバラにいる友人が一同に集まるって変な感じ」と言っていました。

確かに彼女から常々聞いていたヴァイオリンの先生や、新郎のバンド仲間など「お噂はかねがね…」みたいな場面も多かったです。

初めは立食パーティーから始まり、さまざまなおつまみが運ばれてきました。

カフェのスタッフさんがいう通り、ここのお料理はすごく美味しかったです。素材やプロセスにも相当こだわっているとパブのスタッフさんも話しておりました。この写真のソーセージロール、今まで食べた中で一番おいしいソーセージロールでした!お肉がみっちり、パイ生地が香ばしい。

そしてタラのミニフライ(フィッシュ&チップスのミニ版)も出てきたのですが、出席者の一人が「これはオイスターだね」と言い出し、また違う人は「いやいやチキンだろう」と言い、新婦さんは「これはスキャンピ(えび)だよ」と言ってたのに、結局タラだったり…人の味覚はアテになりませんな。

新鮮な野菜とナスのディップ。このポテトチップスも手作りだそうです。

このナスのディップも「これは黒胡麻の味がするね」と一人がいい、スタッフさんに確認するとナスのディップでやっぱり人の味覚は…。

スタッフさんは「ゴマの味がするって意見は興味深いね」と笑っておりました。いい人だなあ。

ビーフのスライス、めっちゃくちゃおいしかった…濃厚なビーフの味を充分に楽しむことができました。

そしてこのパブは何やらパイが有名(先ほどのソーセージロールのおいしさを考えたら納得)らしく、大きなパイが運ばれてきました。ずらりと並ぶ姿は圧巻。

網目がめちゃくちゃ綺麗。そしてポテトフライもついてきて、ホクホクしてて美味しかったです。

こういう切り分けが必要な料理が運ばれてきた時、切り分け作業を任されるのはこの作業に慣れた人…ということで、友人(二人の娘さんを育て上げ、普段もパーティーでよく切り分け作業をしている)が切ることに。



パイを切るサクサクした音と、熱々のチキンが中から溢れ出して「めっちゃおいしそう〜!」と盛り上がりつつ、切るのが結構難しかったみたいでヒイヒイ言っておりました。

中はトロトロ、香ばしいパイ生地とソテーされた野菜との組み合わせは最高でした。ワインとも合うし、このパブのパイは絶対にまた食べたいくらいおいしかったです!

食事の合間合間に新郎新婦や両家のお父さんの挨拶があったのですが、お父さんたちのスピーチにホロリ。両家ともあたたかい家庭の中で大事に子供を育てたんだなあ…ということが伝わってきました。

うちの父親(コミュ力が異常に高い)はイギリスのスピーチで最後に「Forever young!!!」と言って参列者80名ほどが「うおおお!!最高〜!!」とグラストンベリーみたいに盛り上がり、同じ父親でもいろんなタイプがいるんだな…と改めて思いました。

デザートはおいしかったそうです!(私は食べれないので他の人にお譲り)

ケーキのデザインがすごく可愛くて、ロンドンに住む新郎のお姉さんに味見してもらい注文したそうです。日本からイギリスの結婚式のアレンジって大変そう…!

元々新婦さんは前職で色々なレストランやパブを探すことに慣れており、今回このThe Pelicanを探し当てたそうですがお料理も満足、雰囲気も素敵で「よく見つけたなあ、すごいなあ、在住者でも知らないのに!」と盛り上がりました。

そのあとパーティーが終わって、程よく酔っ払ったチーム酒呑は、前述したパイ切り友人の娘さんとその叔父さんから「セントラルで飲もうよ〜」とお誘いが来たのでセントラルへ移動することに。

結局SOHO近くのパブでギャンギャン飲んで、翌日は軽い二日酔いでした。

今回久々にヒールを履いたのですが帰る頃には足が痛くて半泣きでした。「ぺったんこ靴持っていこうかな?まあいっかー」と油断したのがまずかった…ヒールを履き慣れてないのだから、ちゃんと用意すべきでした。

帰りはNorthern Lineに揺られながら、そういえば友人の最寄駅Kentish Townが1年近く改装のため閉鎖と聞き路線図を見ると、赤線が引いてありました。

2024年夏まで…ということは秋か冬になるかな、と笑いつつ楽しい1日を終えました。

末長くお幸せに〜!

The Pelican

45 All Saints Rd, London W11 1HE