クラスメイトに聞いたロンドンでホームステイ経験談

語学学校に通い出すと同時期に入学した学生とまず話題になるのが「ホームステイ、どんな感じ?」
この比べ合い、実は結構重要で話している中で「それ、学校に言ったほうが良いんじゃない?」ということが見つかることも…!そんなクラスメイトとの会話で知った他所のホームステイ事情を紹介します。

リタイアした老夫婦ののんびりしたホームステイ

仕事も引退して子供も独立して老夫婦が受け入れ先のホームステイ。奥さんはガーデニング、旦那さんはDIYが好きな絵に描いたようなイギリス人夫婦だったそうです。

休日になれば奥さんが手入れした庭で一緒にクリームティー、イギリスの文化やイベント(リメンバランスデーや王室に関係する事)を熱心に説明してくれたり、週末は独立した子供達と孫で集まってローストディナー、スイス人のクラスメイトは毎日「本当の子供みたいに可愛がってくれるし、イギリスの生活を体感できる!」と教室で言っていました。

ここのお家は他の生徒からも「いいなあ、もし引っ越すなら私を次にいれてくれるよう計らってよ」と言われるほどでした。

ホームシックになった時に全力でサポートしてくれたホストファミリー

大丈夫だと思っていても突然なってしまう人も多いホームシック。

学友だった台湾人学生は食生活の違いや時差で家族や友人と連絡が中々とれないストレスでホームシックにかかってしまい、ディナーテーブルで突然泣き出してしまったそうです。

これにはホストファミリーもびっくりしたと思いますが、ホームシックになっているとわかってからは一緒に過ごす時間を増やしてくれたそうです。

TVを一緒に見ようとか週末買い物につれていってくれたり、一緒に台湾の料理を作ったり、娘さんの発表会に一緒にいったり本当の家族のように接してくれてホームシックは徐々に治まったそうです。

非常に勝ち気で快活な子だったので、ホームシックで辛かったという話を聞いた時は驚きました。
今はスマホの発達でラインなどで前よりずっと家族や友人とコミュニケーションが取りやすくなりましたが、遠く離れた異国で暮らすというのは想像以上にストレスがかかるのですね。

ホストファミリーは最高!でも食事が…

日本人学生のステイ先はスリランカ系イギリス人のお家。ホストマザーとティーンエイジャーの娘さん2人との暮らし。ホストマザーは肝っ玉母さん系でとっても頼もしくフレンドリー、娘さんたちも年が近いので一緒にショッピングにいったり関係は良好。

でも時々出てくる辛い料理や香料がたっぷりの料理でお腹を壊すことがだんだん増えていったそうです。食事に対する意見は彼女たちに失礼かも…と中々言い出せなかったのですが、娘さんたちが変調に気づいて相談にのってくれ娘さんたちからマザーに伝わったらしく、マザーも「早くに言ってくれたら良いのに!」とあっけらかんとしていて、料理内容を変更してくれ事なきを得たそうです。

私はこのお家のディナーにお呼ばれして行ったことがありますが、マザーが作ってくれた食事はめちゃくちゃ美味しかったですが、身体が辛いのを受け付けない人はたしかにちょっと辛いかも、という感じでした。

中々ホストファミリーに要望を伝えるのは緊張しますが(一緒に住んでいるので関係悪化を心配しすぎて行動に移せなかったり…)意見を言ってなんぼの文化+体調に関係することは伝えたほうが良いです。

夕食が毎日ふかしたジャガイモ一個とハム一枚

入学試験の時一緒だった日本人学生、聞くと夕食は毎日ジャガイモとハム一枚!時々角切りバターがのっていたらラッキーだとか。食事については当たり外れがあるとは聞いていましたが、お金を払ってこの夕食はあまりにお粗末です…。

結局彼はイギリス自体があわなかったストレスもあって1年間の留学予定を切り上げ3ヶ月位で帰国しました。

他の学生たちからも「それ学校に言ったほうがいいよ」と言われていましたが、結局言っていないと思うので学校側が把握していないならこの家庭はまだホームステイの受け入れをしているかも…。

ホストマザーからの差別

クラスメイトだった韓国人学生のステイ先は、イギリス人のホストマザーとフランス人のハウスメイトの3人暮らし。

彼女の経験は様々なクラスメイトから聞くホストファミリーのなかでも最悪で、彼女のみ21時以降トイレも含めてバスルームの使用を禁止されていたそうです、その理由は彼女がアジア人だから。ハウスメイトは何時でもOK、なぜなら彼はヨーロピアンだから、と面とむかって言われたそうです。

ハウスメイトだったフランス人が激怒し「自分が行った事にするからトイレを使って、明日学校へ一緒に苦情を言いに行こう」と言ってくれたそうです。

翌日学校に訴えその日のうちに新しいステイ先に引っ越ししていましたが、ホストマザーは英語が不自由な学生がまさか訴えを起こすとは思っていなかったのかも…と言っておりました。

学校もこういう差別思想をもった人を把握してないのも怖いなあと思いました。

もしホストファミリーとあわなかったら…早めに学校に相談を!

家にストレスがあると生活全体に影響が出てきます。もしだめな場合は学校に相談しホームステイ先を変えてもらうか、フラットシェアなども視野に入れた方が良いです。

学校にいう場合は「なぜホームステイを変えたいのか」しっかり伝えないと「うーん、そんな理由程度では変えられないわ」と言われる可能性もあるので、事前に伝えることをリストにした方がいいと思います。

また差別や理不尽なハウスルールなどがある家は学校に伝えることで、それ以降の生徒が同じ被害にあうのを防ぐことが出来ます。

ホームステイを変更が受理されてもしばらくは今のステイ先にいる必要があるかもしれません。

その場合「変更したいなんて、気を悪くしたかな?」と心配になりますが、「いろんなファミリーとの生活を体験してみたい」という理由でホームステイを変更している学生などもいるので、あまり気に病まなくてもいいと思います。

まとめ

留学は限られた時間だからこそ充実させたいもの。ホームステイがあわなかった場合は少し労力はかかりますが、ずっと我慢して暮らすより思い切ってステイ先を変更するのが一番です!