あっという間に年末です。
クリスマスは郊外に滞在し3泊4日で飲んで食べての日々でした。去年は大規模にお祝いしたのに対し、今年は少人数でゆっくり過ごせ良いデトックスになりました。
まず23日は近所の人たちを呼んで、立食パーティー。毎年登場するミンスパイ、私はどうにも苦手な味なのですが欧州の人々によっては馴染みの味なのかみんなパクパク食べておりました。
例年と同じ風景、このミンスパイを見たら「クリスマスが来たな」という気持ちになります。
チェコ出身の人と話をしていたのですが「自分はチェコの歴史に疎く、外国人がチェコの話をするときに毎回ちゃんと勉強せねばと思う」と言っておりました。
私もイギリスに住んでいると常々日本のことをもっと知らねばなあ…と思う機会があるのですが、海外に住む人間の宿命的なものですね。
今年は5月に生まれた姪っ子にとって初めてのクリスマス。
26日のボクシングデー(プレゼントボックスを開ける日)に先駆けて、23日に我々のプレゼントは開封されました。今年は暖冬ですが1月から冷え込むかも…なのでユニクロのファーリーフリースジャケットをプレゼントしました。
ユニクロとMUJIがイギリスに進出したおかげで、毎年のプレゼント選びも楽になりました。
結局深夜まで立食パーティーは続き、ヘロヘロになりながら寝ました。初っ端から飲み過ぎ。
翌朝は簡易イングリッシュブレックファストでスタート。
この日は来客の予定はなかったのでのんびり過ごしました。
11月から「ダウントンアビー」のテレビシリーズを今更全部みて、映画版を観れてなかったのでアマプラで購入して鑑賞。
まだTVで放送されている時にシーズン2まで見て、撮影場所になったハイクレア城まで見学に行ったりもしたのに、ずーっと結末を知らないままだったのですが、終わりまで見てスッキリ!
映画版は「映画的な起承転結だなあ」と思いつつ見ていたのですが、最後の最後にヴァイオレットの肖像画を見て泣きました。
ナショナルポートレートギャラリーなどで肖像画を見るときは、いつも技術的な部分ばかり気にしていましたが、ああやって描かれてる一人一人に人生があったんだなあ…と改めて肖像画のもつ大きな意味を認識できたような気分です。
この日は七面鳥のロースト。
家でローストディナーを全く作らないので、久々に食べましたがやっぱり美味しい!ヨークシャープディングも作り方を聞いたら簡単そうなので、来年は自宅でもロースト作ってみたいな〜。
来客がないので猫もぼんやり。
翌日25日、クリスマス本番の日は近所のパブへ朝の一杯。インド人が経営しているパブなのでクリスマスでも開いているそうです。
家でゆっくりするのもいいですが、パブでちょっと気分転換するのもいいですね。
開店直後はガランとしていましたが、帰る頃には多くの人で賑わっていました。
帰ってしばらくゆっくりした後に早めの夕食。
前菜はクリームソースのムール貝。
メインはステーキでした。
夕食を食べた後はキングチャールズ3世のスピーチ。
みんな「クイーンが亡くなって王室は力をなくした」「彼は王様の器じゃない」と言いつつ、ちゃんとスピーチ見るんだから習慣ってすごい。
今年はコロナに関する規制やニュースも全然なくなり、あの空白の2年間は一体なんだったのだろうと改めて不思議に感じることもあります。
ロックダウンされた2020年のクリスマスはあまりに暇すぎて、当時「無限列車編」でめちゃくちゃ盛り上がっていた「鬼滅の刃」を全巻買いして読んだ思い出…。
漫画読むまで前知識ゼロだったから煉獄さんは敵だと思ってたけど、読み終わった後友人と「これはやばい、これは社会現象になるわ!」と盛り上がったり、今思い出すとそれはそれで楽しかったような。
ボクシングデー、来客とともに姪っ子宛のプレゼントがツリー下に集まってきました。
猫に加えて犬が二匹。
一匹は老犬、もう一匹(茶色い方)は10ヶ月の子犬なのですが、姪っ子(10ヶ月)の前では二匹ともお腹を出して絶対に無茶な動きをしないのを見ると、犬は守るべき相手をちゃんとわかっているんだなと感心。
猫は特にそういう仕草がないので「やっぱ猫は猫か」と思ってたのですが、姪が寝てると近くにずっと座っているのでスフィンクスのようになっています。動物は自分より弱い立場のものに優しいのかも。
老犬の方はとにかく構ってほしい犬なので映画を見てる時でも足でなでなでしないと、前足でちょんちょんとアピールしてきます。普段猫とばかり関わっているので久々に犬と関わると人間みたいでびっくりする…。
ボクシングデーのディナーはローストラムでした。付け合わせのBoulangère Potatoes(ジャガイモと玉ねぎのオーブン料理)が死ぬほど好きなので、たくさん食べて満足!
赤ワイン、体質的にあまり飲めないのですがこのワインはおいしかった!
お土産にシュトーレンをもらってロンドンに戻りました。
去年はブラック企業に勤務していたためクリスマスも仕事でヒイヒイ言っておりましたが、今年は仕事のことは一切考えなずにクリスマスを過ごせて、また郊外ののんびりした空気が居心地よかったです。
というわけで2023年も残り1日、大晦日はロンドンで友人を招いて年越しします!
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