ルポールのドラァグレースUK★エピソード5

ハロウィンの日に放送されたルポールのドラァグレースUKエピソード5!スコットランド出張へいったりなんたりで、色々予定があわずしばらくキャッチアップで追っていたのですが、久々にパブリック・ビューイングへ行ってきました。

最寄り駅はレスタースクエアでかなりアクセスしやすい立地。

バーのなかは複数台のテレビがあるため見やすいです。サブタイトルがないので、周りがうるさいと少し聞こえにくいですが、やはりパブリック・ビューイングでみると面白いですね~!

エピソード1のパブリックビューイングで行ったハックニーのThe Three Compassesのように予約が出来ないので立ち見でしたが、帰りのことやスクリーンの見やすさはばつぐんでした!

The Three Compassesのほうがアットホームに色々催しものがあって、来場者ほぼ全員がルポール目当てという感じですが、KU BARはルポール目的じゃない人もいる印象でした。

折り返し地点のエピソード5、クリスタルのクリエイティブ性がすごく好きだったので残念ですがヴィヴィアンの力強いリップシンクはかっこよかったです。

Baga Chipzの「Much betta!」は、アメリカ版S3のシャンジェラの「ハレル~!」と同じようにキャッチコピーになってるのがめっちゃ笑ける。

ツイッターみてたらグッズもあるみたい、ちょっと欲しい。

ところでDDCの子供時代のエピソードは興味深いものがありました。

マーガレット・サッチャー政権下のゲイおよびLGBTQへの迫害については映画で観たことがあるものの、子供時代がそれにあたる人の話というのは始めて聞きました。

首相や大統領の思想が人々に影響を及ぼし、個人の心の問題を話せない空気を国が持つというのはあまりに残酷なことです。インターネットがない時代は特にマイノリティであることが難しかったと思います。

DDCが感じた現代の子どもたちを始め人々の意識の変化は素晴らしいけれど、その変化の過程で多くの人がつらい思いをしていたのかがわかるインタビューでした。

またクイーンたちがメイク中に触れていたLGBTQと宗教については、なかなか難しい話題なのですが北イングランドで起きた学校でのLGBTQ教育反対活動について多くの人が烈火のごとく怒ったのは、このLGBTQの権利を勝ち取るために流れた涙と血を考えれば納得です。

私はイギリスの「やりたいことがあればやればいい、Go for it!」のいう個を尊重する空気がすごく好きだけど、そういう空気が人々の意識と個性を支えるまでに多くの犠牲があったのだと改めて認識させられました。

マーガレット・サッチャー政権下のエピソードは、日本の政治家がLGBTQに関して寄稿し大きな議論を起こしたのを思い出しました。

 

エピソードが前後しますが、家のイギリス人はScaredy Katが脱落した時にものすごくショックを受けていました。

ドラァグクイーンでガールフレンドがいてインターネットとともに育った世代、ドラァグクイーンの世界のなかでの常識を良い意味で覆す存在だと思う!と応援していたので…。

Scaredy Katの全体的なシルエットの可愛さを追求しているのが、アニメやゲームのキャラデザに通ずるものがあって毎回ランウェイを楽しみにしていました。

着ることをとても楽しんでいて露出や身体のラインをだすより、少し二次元ちっくな美学をもっているクイーンだと思います。

ツイッターやインスタでこれからもどんな活動をしているのか、ロンドンで公演があるなら行ってみたいと思います~!

 

KU › London's award winning gay bar

30 Lisle St, London WC2H 7BA
https://www.ku-bar.co.uk/