京都の秋: 世界遺産 醍醐寺の紅葉と湯葉、大阪で家庭料理を楽しむ

イギリスの自宅のカレンダーは日本の写真を楽しめるもので、11月は福島県裏磐梯の紅葉。

今年は日本に一時帰国しないので紅葉を楽しむことは出来なかったのですが、去年出張で日本滞在中に訪れた京都の醍醐寺のことを今更綴ろうと思います。

今年は11月28日現在でも紅葉が見れるみたいです。

 

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山科駅から東西線に乗り10分ほどの醍醐駅で下車、駅から醍醐寺までは徒歩約10分。京都のランドマークが集まるエリアから少し離れた場所にあるので、紅葉の季節でも人はそこまで多くないです。

醍醐寺には霊宝館というお寺が所蔵している美術品や古文書などを保管している施設があります。春と秋には特別展が開催され、私が行ったときは鶴田一郎さんの展覧会をやっていました。

化粧品のイメージデザインで有名だと思いますが、調べたところ京都在住の作家さんだそうです。展覧会ではたくさんの作品が飾られ素晴らしい時間を過ごすことができました。

寺宝の数々も見応えがありました。霊宝館の建物が美術品に集中できる美しいデザインでそれもよかった…。

この日は小雨が降っていたのですが濡れた紅葉も美しい。秋の景色は青空も綺麗ですが、雨が降ってても風情があって良いですね。

紅葉の絨毯が美しい。

境内はそこまで広くなく、人が少ないので静かな環境でのんびりと紅葉を楽しむことができます。

醍醐寺にはいつくか食事処(フレンチや伝統料理など)があります、どこに行くか迷った結果和食を楽しめる阿闍梨寮「寿庵」へ。

元々高僧の宿舎だった建物を改装して、紅葉を楽しみながら食事を楽しめます。

イギリスで「食べたいけど食べれないもの上位」に入る湯葉を…!めちゃくちゃ美味しかった!昔は「湯葉って謎に人気あるよなあ」とあまり好きじゃなかったけど、歳を取れば取るほど美味しくなる食材、湯葉!

イギリスでも飲めるけどASAHIがあればいつでも頼みます。

体が温まったところで境内散策へ戻ります。

お庭も素晴らしかったです、色彩が美しい。醍醐寺はたくさんの色彩がある中で紅葉が差し色になり映えている景色が多いですね。高雄の紅葉とはまた違う良さ、日本の秋はやっぱり楽しい。

山科駅に戻って、一緒に醍醐寺を楽しんだ母親と彼女の友人と別れ大阪へ。この日は高校時代の友人の家に夕食に呼ばれていたのでJRに乗ってとりあえず大阪駅へ。

大阪駅は来るたびにカッコよくなっていってるなあ…かつてこのあたりは阪急側と打って変わって寂れた風景が広がっていたのですが、その頃からは信じられないくらい開発されました。

フレッドペリーは国によって扱ってる商品が違いますが、日本のデザインはやっぱりかわいい。モッズコート新調したいな…と思いつつ、イギリスの寒さに耐えれるかな。

ミニシアター系を観まくってた時に通ってたテアトル梅田も閉館。映画代は高校生にとっては高額で、博打みたいなものだったけど良い映画にたくさん触れることが出来た場所だったから、寂しい。

良い映画と同じくらい「なんだよこれ」って作品もたくさん見たけど、そういう作品を見た後に広がる梅田の風景好きだったな。LOFTの前のゲーセン「アミュージアム茶屋町店」でDDRガチ勢が迫真のダンスを…と思ったらアム茶も閉店したそうです。

梅田をさらっと散策して梅田駅に向かいます。大阪駅周辺はとにかくややこしい事で有名でしたが、梅田駅→大阪梅田駅、三宮→神戸三宮、河原町→京都河原町と観光客にも優しい表記になっていました。

手土産はマネケンのワッフル。マネケンとハイネケンを間違えて「梅田にはハイネケン(※マネケン)ないのか…?」とググりまくってましたが、勘違い勘違い。

間違えて豊中駅まで行ってしまったので、岡町駅に戻ります。

岡町に停車している電車を見るとミッフィーのラッピングがされていました。

落書きもなくピカピカに磨き上げられた阪急電車…そういえばこのマルーン色が曇っていたり汚れているのを見たことがない…ロンドンの地下鉄は古いし白い部分があるから汚れが目立つのは仕方ないにしても、阪急電車の(良い意味で)病的なブランド保持力には一時帰国のたびに驚かされます。

そんな阪急沿線で生まれ育ったので、いまだにロンドン地下鉄の汚れや落書きを見るたびにギョッとしますが、環境のことを考えると走行に問題が出ない程度であればそれはそれで良いのかな、と思ったり。

商店街を抜けて友人宅へ。岡町の商店街はいろんなお店がたくさんあっていいですよね、イギリスのハイストリートも個人商店が多いと楽しいもんなあ。

友人宅には子供が3人、そしてイランからの留学生もいて賑やか!

留学生くんとは最後に会った時は某名門大の院受験中だったけど見事に合格したらしく今は京都在住。今でも最初に住んだ大阪、通った大学がある豊中市が好きでよく戻ってきてるそうです。

海外で最初に住んだ街や、自分の居場所ができた街というのは特別だよな〜と話しつつお酒をあけまくる。炭酸水ビールという新商品を楽しんだり…

日本酒を飲んだり。友人宅には3人の小学生がいるのですが毎回ベロベロに酔っ払っている大人を「ダメだな〜」と言っておりますが、私もかつてはそうだった!お酒を飲む親戚たちを見て「バカだなあ」と思ってた!でもこうなった、つまりお酒は怖い!

メインはすき焼きで、そのほか色々おつまみを楽しみました。家庭料理最高!この時は地獄の日本出張だったのですが、久々に友人家族と会えてよかったです。

イギリス移住まではずーっと関西の実家に住み、季節に合わせて関西各地を訪れ学生時代の友人たちとも定期的に会ってたのですが、外国に住むとそれが難しくなりそういう当たり前だった日々がどれだけ有難かったか実感。

今年は特に一時帰国する予定がないので、写真を見てて懐かしくなりました。来年は秋に一時帰国できたらいいな…というか春夏秋冬1ヶ月ずつ一時帰国したいです笑。

醍醐寺

〒601-1325
京都市伏見区醍醐東大路町22