ついにこの日が来た!というより何度も延期され、コロナによって世の中がどんどん緊迫感が増す最近なので自分の中ではもはや「そういえばやるっていってたな!」という立ち位置にあったイギリスのEU離脱Brexit(ブレグジット)
朝、会社に行く前に紅茶を飲んでいると家のイギリス人が「今日はEUにイギリスがいる最後の日だ、感慨深い」と言っており、生まれた時からEUのなかにあるイギリスで育った世代にとっても、今日2020年1月31日は重要な日になったのだなと感じました。
さまざまな意見や立場の対立によって目を覆いたくなるような罵詈雑言や人格否定があふれた3年間でしたが、下された結果を泣いても笑っても明日2月1日から新しい歴史がまた刻まれていくのでしょう。
ここからどういう道に進むのかは、Brexitを通過点に出来るかどうかだと思います。
教科書でECそしてEUを見た時「他国同士で通貨を統一して、連携とりながらヨーロッパとしてお互いの国を支えあう、そんなことを実現できるなんてすごい!」といたく感動したのを覚えていますが、まさかそれから20年ほどで崩壊危機を迎え、自分が一抜けする国に住んでいるとは想像していませんでした。
This was the Brexit countdown I tried to post earlier. pic.twitter.com/pfZIfXg4hh
— Paul Joseph Watson (@PrisonPlanet) February 1, 2020
そして、セントラルロンドンではユニオン・ジャックを持ちBrexitを祝うためにトラファルガースクエアに集まったそうです。
その31日夜11時に私はエレファント&カッスル近くで、エストニア人とシリア人と日本人とでパブにいてイギリス人がいない空間でドリンクを飲みながらBrexitの瞬間を過ごしました。
意図的にイギリス人がいない空間にいたわけではなく、パブの二階が貸し切り状態でTVでカウントダウンを見ながら全員「どうする、とりあえず写真とっとく?ていうかこのカウントダウンって何目?」とかなり戸惑いながら記念撮影をしました。この国からみたら外国人集団によりBrexit記念撮影とは…。
ミーハーな意見で大変申し訳ないけれど、将来的に歴史として語り継がれる出来事に立ち会えたのは感慨深かったです。
Not going to lie: I'm heartbroken. We've left the EU, but London remains a beacon for progressive ideas, liberal values, decency & diversity. To our EU friends & neighbours that contribute so much: you are welcome & that will never change. #LondonIsOpen 🇪🇺pic.twitter.com/l8CxoRfu7G
— Sadiq Khan (@SadiqKhan) January 31, 2020
翌朝Brexitについてのニュースをみつつ、イギリス人&スコットランド人と色々話しましたが「結果は覆せない、これからどうするかが重要で、いつの時代も英国は新しい事を進んでやってきた、だから大丈夫だ」とわりと飄々としており、スコットランド人は「歴史的にもBrexitのこともあって、スコットランドは独立して欲しいけど、経済を差し置いて感情だけで国が動ける時代じゃない」と冷静でした。
そして今現在、家に住んでいるコスタリカ人学生は「ヨーロッパのほかの国々はイギリスを人柱にして自分たちがどうするかを考えてるに決まっている、イギリスが抜けた分も皆で頑張ろう!なんて絶対思っていないよ。国っていうのはそういうものよ」と笑っておりました。
私はこの国にとって今までもこれからも外国人で、彼らのイギリス人としての部分までは理解できませんがこのままいけばこの国で骨を埋める事になるので、Brexitがどのように影響していくのか見守っていこうと思います。
2020年4月8日追記:コロナでもはやEU離脱のことは誰も覚えていないような状況になってしまいました。EU離脱するかどうかでもめてた頃はみんな外に出れたんだよなあ…となんだか悲しくなる毎日です。
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