食べて飲んで歌って踊る!ポーランドの結婚式に参列!

ネットで知り合ったポーランド人のEちゃんが結婚するとのことで、ポーランド第三の都市Łódź(ウッチ)へ行ってきました。

イギリスでは結婚式に何度か参加したことありますが、初ポーランドの結婚式!一緒にイギリス人、ポーランド人カップル、日本からはるばる参列する友人兄妹の計6人でロンドンから2時間の旅です。

ポーランドの都市ウッチ

「ポーランドの結婚式って2日間くらい踊りっぱなしらしいぜ…ウォッカ飲むだろうしやべえよ…」とビビっていたものの、彼らの結婚式は深夜12時までで、ポーランド人のカップル曰くモダンスタイルだそうです。

イングリッシュブレックファーストをスタンステッド空港で食べていざ出発!

インターネットがつないだポーランドと日本とイギリス

新婦のEちゃんとはインターネットで知り合った仲で、まさか結婚式に招待されるまでの付き合いになるとは当初は思っていませんでした。

2016年のポーランド旅行ですっかりハマって、初めて出来たポーランド人の友達。大学で日本語を学び推古天皇が研究テーマ、日本の歴史が大好きな20大半ばの女性です。

Eちゃんと知り合ったあと、イギリスで年に一回開催されるポーランド祭(Days of Poland Festival)でポーランドカップルと知り合いました。Eちゃんがロンドンに遊びに来たことで彼らと今回式に一緒に参列したイギリス人とも友達に。

そんなEちゃんは知り合った時にちょうど日本へのワーホリを考えていて、住む場所を一緒に探している時に友人の実家が子供が独立して空き部屋があるからと紹介してもらい、そこに1年住むことに。そのつながりで私の友人と彼女の兄とも友達になり、彼らも日本から参列しました。

というわけで、ネットで知り合ったEちゃんとはいつの間にか日本とイギリスに共通の友人がたくさんいる状態に!

国境を超えて、3ヶ国にお互い共通の繋がりがあるのはなんとも不思議。ネットに大感謝。

知り合った時に「お互い言葉を学びあえたらいいね!」といってたのですが、私はポーランド語を早々に挫折、一日づつ交互に英語と日本語でやりとりしよう、となったもののやっぱり英語のほうがラクだよね~となって結局英語でコミュニケーションをとっています。

ところでEちゃんは英語はほぼネイティブレベルなので、テキストの返信がめちゃくちゃ早いしスラングもたくさん使うので、彼女とやりとりするようになって英語のテキストを読むのも書くのもかなり早くなりました。

話したい相手がいると言語って劇的に伸びるものだなあ、現地に好きな人や恋人が出来ると言語が伸びるのはこういう仕組みなのかと実感です。

ポーランドの結婚式に参列、服装は?

男性はスーツでokですが困るのが女性の服装。ポーランド人カップルに聞いたところ、やはり新婦とかぶる真っ白なドレスや、差し色やパターンがない真っ黒なドレスなどはNGだそうです。

またポーランドの結婚式、後半はとにかく踊ります。席に座っていてもお誘いがきてそのままダンスフロアに連れ出される事が何度も続くので、足が痛くならない靴を一足持っていくと良いと思います。

私もセレモニーと食事会の最初の方はヒールをはいていましたが足が痛くなってきたので、プライマークで買ったぺったんこの靴に履き替えました。

インフォーマルな靴だけど大丈夫かな、と思っていましたが酔いが回ると裸足の方もいたので特に問題ありませんでした。

着物で行きたい!という方もいるかもしれませんが、このダンスがポーランドの結婚式では結構重要なのと、新婦さんより目立ってしまう可能性が高いので、特別な理由がない限りあまりオススメは出来ません…。

新郎新婦にプレゼントとご祝儀を手渡し!ご祝儀はいくら?

私が行った結婚式は、イギリスでいうところのレジスターオフィスでの結婚式でした。

厳かな空気のなか結婚の手続きを終え、会場から外にでるとゲストがプレゼントとご祝儀を持って列を作っていました。一人づつ(もしくはカップルで)新郎新婦にプレゼントを渡して、お祝いの言葉を伝えます。

ご祝儀の金額はポーランド人カップルに事前に聞くと「若いカップルだからたくさん渡したい気持ちもあるけど、親族より多く渡すのは失礼にあたるから…90~150ポンドくらいで良いと思う」と、ポーランドにもご祝儀事情がある様子。日本の友人関係は3万円、と近い感覚なのかな。

日本からくる友人に頼んでご祝儀袋(外国の結婚式はこれで渡すとむちゃくちゃ受けが良い!)を買ってきてもらいご祝儀を包み、プレゼントは新郎新婦の似顔絵を描きました。

その後は外で新郎新婦を待って彼らの登場とともにコインを投げたり拍手をしたりして祝福し、タクシーにのって食事会のレストランへ向かいます。

レストランはきれいに飾り付けられて、新郎新婦がグラスを床に落として割り、それを片付けてから食事会スタート。これはポーランドの結婚式の伝統らしいです。

ギリシャではお皿を割ると言いますが、ポーランドの伝統を知らなかったので最初何をやってるか理解できずびっくりしました。

美味しい~!ポーランド料理を堪能!

ポーランドの都市ウッチ

最初席につくとテーブルにパスタのようなものがもられたお皿が…なんだこれは、どうやって食べるんだろう…と日本人とイギリス人で無言で目配せしていたら、スタッフさんがアツアツのチキンスープを注いでくれました。

これはRosó(ロスウ)というポーランドの伝統スープだそうです。

温かくて優しい味がとても美味しいスープでした。ジュレックといい本当にスープが美味しい国です。

ポーランドの都市ウッチ

その後は食べても食べても料理が次々に出てきました、そしてどれもめちゃくちゃ美味しい~!

最初のスープ以外は取り分け形式で、お皿をさらってもスタッフさんがすぐに新しい料理を持ってきてくれます。わんこそばならぬわんこポーランド料理状態。

特にニシンの酢漬けや白身魚のフライなど魚料理が美味しかったです!今思い出しても「ああ~またあのレストランで食べたいなあ~」と思うほど。

料理名がわからないのですがロンドンで食べれるところ、ないかなあ…。

ポーランドの都市ウッチ

私は甘いものが食べられないのでケーキはパスしましたが、ケーキもとても美味しかったそうです!

久々に感じる「外国人」の気持ちとダンスとウォッカ

ポーランドの都市ウッチ

Eちゃんの家族や友達は全員ポーランド人、新郎のM君の家族や友人はユダヤ系ポーランド人。

そこに日本人が3人、イギリス人が1人。外国人がそもそもクラクフやワルシャワに比べて少ないエリアだし、日本語と英語を話す明らかに外国人のワタシたちを遠巻きにチラチラみる人も結構いました。

本国イギリスでいつでもローカル民の貫禄をかもしだしているイギリス人が、ここでは完全にアウェイに。「歴史的にちょっと色々複雑な面もあるから…っていうかイギリス人ってわりと欧州で嫌われてるし…」と結構弱気になっておりました。

ご飯を楽しんでいると私達のテーブルにほろ酔いのポーランド人が来て、Eちゃんの友人(ポーランド人)に英語で「ポーランドはどう?気に入った?」と聞き彼が「僕、ポーランド人ですよ!」と答え、「あれ?!見た目だけじゃわかんないもんだね」と笑っていました。

Eちゃんの友人のなかにはEちゃんと同じ志で大学で日本語を学んだ人たちもいて、テーブルでは美味しい料理におしゃべりに本当に楽しかったです!

またどのお料理もドリンクもたくさん!だんだんほろよい気分に!

テーブルにはウォッカが等間隔にボトルで置いてあるのですが、スタッフさんがこまめに取り替えてくれていつでも冷えに冷えたウォッカを楽しむことができました。ボトルに半分くらい残っていてもぬるくなったら取り替える、ポーランド人のウォッカにかける情熱を垣間見た瞬間です。

そして料理を一通り楽しんだあとは中央のスペースでダンスを始める人達が!日本人にとって鬼門のダンス…ですが、この時はみんなほろ酔いだしダンスのなかに入ると、さっきまで余所余所しくこちらを見ていた人たちとも笑顔で手を取り合って踊ることが出来ました。

お互いにコミュニケーション出来る言語がない為最初は距離があったものの、最後は国籍関係なく踊りまくり楽しい時間を共有出来たのはとても良い思い出になりました。翌日は足が筋肉痛でした。

最後に…結婚式で聞いた超耳に残る曲

日本人の友人と「この曲やばい!めっちゃ良い!」と踊りながら盛り上がったこちら。

ポーランドの民謡なのかな?歌詞を和訳するとウクライナがどうのこうの…とでてくるのですが、リズムがとにかくクセになります。

そんな感じでとにかく食べる、飲む、踊る!なポーランドの結婚式、行く前は「オタクにはハードル高いなあダンスとか特に~」とか言っていましたがめちゃくちゃ楽しかったです!日本の友人と彼女のお兄さんとポーランドで会う日が来るとは思っていなかったのでそれも嬉しかったです。
EちゃんM君末永くお幸せに!