イギリスのサラリーマンランチ事情、サーモスのスープジャーが大活躍

今回の記事は自炊技術があまりなく、ランチを買いに行くのが面倒で、工程を最低限にまで減らして日々のランチを用意するという、意識低いサラリーマン向けとなっています。

イギリスでサラリーマンをしてる皆さん、出社日に必要なのがお昼ご飯ですよね。

私が働いているシティオブロンドンにはカフェ・レストラン、フードストールやマーケットがたくさんあり、スーパーマーケットではMeal deal(飲み物・サンドウィッチ・スナックのセット)などもあるのですが…

  • 寒い日と雨の日はオフィスを出たくない
  • 日本のお弁当文化に慣れている
  • 毎日外食は疲れる
  • 量が多すぎて全部食べきれない
  • 1ヶ月で結構な金額になる

※ 偏食なのも大きな理由ですがこれは自業自得なので割愛。

などの理由で、あまりランチを買いに行くことがありません。週1回あるかないか、チームランチのみ外出してる感じです。

オフィスにもカフェテリアはあるのですが「食べたいものを選び/店員さんと話し/お会計をする」という一連の流れをこなす元気がありません。そんな難しいことをするならお昼は食べない、そういう人生なのです。

ですがこのままだとセルフネグレクトまっしぐらなので、お弁当を持って行くことにしました。

今年から勤務を始めたオフィスには電子レンジがなく、お弁当を温められない環境にあります。

前働いてた会社もなのですが、シティオブロンドンには火災防止のため電子レンジの使用が禁止されているビルがあります。

なので、お弁当を持って行っても冷たいまま食べるしかなく…これはテンションだだ下がりです。

最初の2週間は冷たいお弁当+インスタント味噌汁を食べていたのですが、やっぱり美味しくないなあ〜と思い解決策をググったところスープジャーに行きつきました。

保温性バツグン!サーモスの710mlスープジャーでズボラ飯

▲ジャーが深くてスプーンが届かないので、お箸でタッパーにかき出して食べております。

熱々のスープやお粥、パスタなどが食べれるスープジャー。ググったところ Thermos 101514 Stainless King Food Flask, Red, 710 ml とかなり大容量なものが売られていました。

ただ710mlって相当大きいかな…?470mlのものを買ってパンと一緒に持って行ったほうがいいかな?と思ったのですが、体質的に炭水化物を食べると眠くなるので、710mlにお肉と野菜のスープを毎日持って行っております。

日曜日、お鍋に具材(マッシュルーム、白菜、お肉、にんじん、玉ねぎ、その他残り物)を全部入れて、醤油か麺つゆとごま油でサクッと味をつけて(飽きたら味噌やトマトスープ、スパイシースープなどに変える)5日分のランチを作り、朝温めてスープジャーに入れればOK。

時短&適度においしいというズボラ飯です。お鍋みたいなものですね。

710 mlは量が多いかなーと心配だったのですが、実際入れるのは600〜650mlくらいなので、ちょうどいいです。

またプロジェクトによっては、他国の支社との連携関係で朝7時頃から出社することもあるのですが、その時は小さなスープジャーにブランチを入れていくと便利です。200〜300mlなど小サイズのスープジャーはイギリスで見つけにくいので、日本から買って持っていくのをオススメします。

そしてサーモスは聞きしに勝る保温力です!!大体4時間くらい経って食べるのですが、湯気がたちのぼり熱々スープが食べれます。サーモスより安いブランドもあるのですが、多少値が張っても安心満足なクオリティです。

サラリーマンの節約に役立つスープジャー

今回転職したのをキッカケに、日常生活でかかるコストを色々整理してみました。

というのも、私が以前シティオブロンドンで働いていた時に比べ、物価が桁違いに上がっていたからです。インフレーション、恐るべし。

ロンドンはランチといえど大体10ポンド(約2000円)そして私の場合、出勤するならZone4からZone1まで往復8.80ポンド(約1800円)かかっており、それにランチやコーヒーなどを含めると1日約25ポンド以上(約5000円)の出費になります。

冷静に数字で書き出してみるとインフレーションの影響に愕然としました。「生活できてるしまあいっか〜」とのんびりしていた自分の危機感のなさにもびっくり。「【徹底討論】あなたはどっち?お金関係だらしない派vsしっかりしてる派」のざんちとヤスミノさんを笑ってられません。

5000円あったら漫画めっちゃ買えるんよ…ゲーム買えるんよ…というオタクそろばんが弾かれ「交通費やコーヒーは仕方ないにしてもランチは自分で作ったほうがいいやんね」と結論に至った次第です。

スープジャー(710ml)は約20ポンド、自炊でランチを作れば週10ポンド程度で済むのでつまり漫画・アニメ・ゲームへの課金にもっと回せるということです。

結局違うところにお金を流してるので全く節約できていないのですが、でもインフレーションを理由に自分の欲を制限してはいけない、という気持ちで日曜日にせっせと鍋いっぱいのスープを作っています。

あと適当な具材を混ぜてるだけですが、やはり醤油ベースや鶏ガラベース、味噌ベースなど和食の味を感じられる温かな食事は美味しいです。仕事中は英語力や異文化の中でイーイー言ってるので、ランチの時に日本食(もどき)を食べれるのはホッとします。

というわけで、毎日サーモスに入れた熱々スープを食べながらピッコマで漫画を読んでランチ時間を過ごしております。

日本のお弁当文化はやっぱりいいなあ

▲日本短期社会人時代に持っていっていたお弁当

お弁当と呼んでいいのかわからないスープジャー持参を、同僚たちは「やっぱり日本人はBentoを持ってくるんだ!」とワイワイ言っており、最近「Bento」という言葉がすっかり定着したのを感じます。

私はイギリスに移住するまで親元でずっと暮らしていました。

日本での社会人2年間、コロナで長期帰国中の社会人半年間も母親(もしくは祖母)が作るお弁当を毎日持っていき、休日は父親が作るごはんを食べて過ごすという生活を送っていたため、自立してから2食(朝ごはんは食べない)整えるのがどれだけ大変かを思い知っております。

「毎日手作りのお弁当持って行き、おいしいご飯を家族で毎日囲むってすごいことだったんだなあ」と思います。

特に日本(東アジア)は「食事のバランス」を重視する文化があるので、イギリスの人々がヘルシーを試みている中でこのバランス感覚がなかなか掴めなかったり、もしくは非常に極端な食生活に走るのを見ると、日々の食育の大切さを実感します。

「社会人で親にお弁当を作ってもらうのは甘えている」という意見もありますが、どのみち親とは一緒に住める時間が限られているので作ってもらえるうちは作ってもらったほうが良いよ…と、今日は風邪をひいて会社を休んでおり食に関してちょっとセンチメンタルになっております。

11月末から日本に帰るのでおいしいものをたくさん食べて、イギリスの長く厳しい冬を乗り切りたいところです。風邪早く治るといいなあ…。