オリンピアで開催された「ルポールのドラァグ・コン2020(RuPaul’s DragCon UK 2020)」へ行ってきました。ルポールとミシェル・ヴィサージュにイギリスのクイーン達はもちろん、アメリカからも多くのクイーンが参加し大賑わいの2日間でした。
私は同行する友人の都合で日曜日のみの参加となりました。
TVで見ていた多くのクイーンと実際に話したり写真を撮ったり、会場にいる参加者の人々のファッションなどもとても刺激的で楽しかったです!
阿鼻叫喚のタイムラインとなった1日目の土曜日
土曜日、さっそくイギリスのトレンドに「#dragconUK」の文字があがっておりどんな様子なのか見てみると…
Okay, @RuPaulsDragCon is a total shambles. We've been queueing for two hours, haven't moved for one hour, no updates, no nothing! Cold, hungry, feet hurt, need the loo. And we paid a fortune for the tickets! #dragcon #dragconuk
— Grace Anatomy (@GraceAnatomyUK) January 18, 2020
意訳:外で2時間も並んでいて、1時間列は動かず、これに関するアップデートもなんにもなし!寒いし、お腹空いたし、足は痛いし、トイレにも行きたい!私たちは大金をチケットに払ったのに!
They sold way too many tickets for DragCon UK. Inside is packed, the morning events are over and people still outside queueing for hours pic.twitter.com/EraLXgo7Sq
— Lee Dawson (@LeeDawsonPT) January 18, 2020
意訳:ドラァグ・コン運営はチケットを売りすぎた!中は混雑しているし、朝のイベントプログラムが終わるのにまだ多くの人が外で何時間も並んでいる!
This is what the DragCon 2020 highlight videos are gonna look like. #dragconuk pic.twitter.com/VLmqjv06pE
— 𝔚𝔶𝔫𝔱𝔦𝔯 ℜ𝔬𝔰𝔢 (@wyntirose) January 18, 2020
長時間寒空の下で待たされた人々の怒りが爆発し「Refund!(返金しろ!)」のチャントが起こったようです。
超不穏…。
この週末は気温がガタ落ちして数度しかなかったので、2時間も外で待つのは相当しんどかったと思います。またツイートを読んでいると子供連れ、海外からのファン、国内でも長距離からこのイベントのためにロンドンへ来た人も多かったようです。
その後イブニングスタンダード紙にもこのカオスな状況が掲載され、ハッシュタグは阿鼻叫喚・罵詈雑言があふれかえっていました。
戦々恐々のルポールのドラァグコン2日目、日曜日
9時過ぎにオリンピアに到着するともうすでに長い列ができていました。前日のツイートを参考にカイロを貼りまくり防寒はバッチリだったので、あとは10時開場までに入場できれば…と思い待ちます。
私たちが待っている後ろの家族、10歳前後の娘さんが薄手のドレスを着て凍えていたので同僚が予備で持ってきたカイロをあげていました。入場者のなかには防寒よりファッションにこだわり凍えながら待っている人も多かったです。
そして待っていたらUKシーズン1のScaredy Katとガールフレンドが普通に横断歩道を渡って、来場者に手を振りながら会場入りしていきました。
しばらく待っていると列がちょっとづつ動き出し、9時50分くらいには入場できました。正直前日の状態からかなり身構えていましたが、すんなり入れて拍子抜け。日曜日は人の数が少ない&改善されたのでしょうか…。
入場者には現役のドラァグ・クイーンもたくさん、そのほか髪や服がドラァグカルチャーから影響をうけている人達もおおくとてもカラフルで楽しい雰囲気でした。
パスを首からかけて、まずはUSシーズン1出演者のオンジャイナのブースへ向かいます。
(このパス、一日参加者は黒い普通にストラップなのですがVIPや2日間参加の場合はドラゥグコンのロゴ入りストラップでした!)
現金オンリーのブースもあり!人気クイーンのブースは朝一で!
開場前なのかまだまだ人も少なく、各クイーンのブースにクイーン自身が到着していないところもありました。
各クイーンとのミート&グリートのために各ブースに少しづつ列ができているので、どうしても会いたいクイーンや人気が高いクイーンは朝早めの時に行くのが一番だと思います。USシーズン6のBianca Del Rioのブースはなが~~~~い列になっていて、たぶん彼女とのミート&グリートのみに賭けている人が多いのかなという印象でした。
なのでもし複数のクイーンと会いたい場合は人気のあるクイーンを中心に朝一で回るのが効率的です。
会場内には簡易地図はあるものの、だれがどこにいるのか細かい事などはよくわからずメインステージのプログラムは公式サイトのスケジュールを見て動く感じでした。
そして、オンジャイナのブースではクレジット決済ができず現金のみ!ブースによってさまざまなので現金を100ポンド(回るブーツの数にもよるけど)ほど用意しておいたほうが良いです。一階にATMがあるので事なきを得ましたが、まさかキャッシュが必要だとは…。
そんなわけで、一階のATMでお金を下ろしにいくと近くにJUJUBEEとAlexis Mateoのブースがあったので、JUJUBEEのブースへいってサインをもらって写真を一緒に撮ってもらいました!
やった~!と言っていたらUSアレクシス・マテオがUKクリスタルに挨拶しながらブースに登場。真っ赤なドレスがグラマラスなボディに映えてめちゃくちゃ存在感がありました。
ミート&グリートのシステム
各クイーンによって異なりますが、大体はグッズを購入するとミート&グリートが出来るようになっています。値段もピンキリ!サイン用写真ボードで20ポンドのクイーンもいれば、写真自体は無料、Tシャツと写真ボードセットで25ポンドなどなど…このあたりは各自で決めているようです。
またミート&グリートはしないけど、グッズのみを購入することも可能!たくさんのクイーンと会いたいのであれば、チケット代+ミート&グリート代となります。
その他ドラァグクイーン御用達のウィッグ屋やコスチュームショップ、メイクコスメ系、個人アーティストによるストールなども並んでいました。
DJルポールによるダンスパーティー!
11時からはルポールによるダンスパーティーが催され会場はめちゃくちゃ盛り上がりました。
一階はほぼダンスフロアとして機能しており、ステージには一般来場者が自由にのぼって踊りまくり!会場にはドリンクを売っているストールもあるので、半分クラブのようなノリでした。
ただ1階はかなりの混雑っぷりで動くのがやっとという感じ、二階だとDJをしているルポールの姿もしっかりみれて音楽を聴きながらミート&グリートへも行けました。踊りたい人は一階、ゆっくりしたい人は2階という感じかな。
正直土曜日のキャパオーバーっぷりを見ると、オリンピアより規模が大きなエクセルやO2でやるべきだったのではと思いましたが、これはオリンピアの構造をうまく利用したイベントだと思いました。(でも次はエクセルくらいでやった方が良いと思うくらい混んでました。)
会場から歩いて3分、インド料理 Miran Masala
会場にはPizzaExpressやカフェなどもありますが、とにかく大混雑!PizzaExpressはテイクアウェイ専用のカウンターなどもありましたが長蛇の列ができておりました。
2020年は一度会場をでてもパス(首にかけてるプラスティックの)をみせれば再入場可能なので、私たちは信号を渡って歩いて3分ほどのインド料理店へ行きました。
中の混雑が嘘のようにお店は静かで楽しく食事が出来ました。やはりかなり体力を使うので美味しいカレーで癒された~。
3 Hammersmith Rd, Hammersmith, London W14 8XJ
クイーンと公式の救済措置
そんなわけで土曜日の時点ではめちゃくちゃビビっていたのですが、日曜日は特に不満もなく大満足でした!コミケに慣れているので待ち時間なども問題ありませんでした。
遅くまで残ってファンの対応をしたり、来れなかったファンへの救済措置をツイートしているクイーンもいました。公式サイトも返金に応じると発表したそうで、土曜日にトラブルに巻き込まれたファンの心が少しでも晴れると良いのですが…。
UKシーズン2も決定していますし来年も開催されると思うので今回の教訓を生かしてまた楽しいイベントを開催してほしいです!
Blu being an angel and staying late, when everyone else had left, just so she could meet EVERYONE in her queue and not leave any fans disappointed @BluHydrangea_ #DragConUK pic.twitter.com/oA3EMROMsr
— 𝓽𝓲𝓼𝓱 ⁷ 🦋 blm (@sukimilotish) January 18, 2020
意訳:優しいBlu Hydrangeaは遅くまで残って、ほかの皆が帰ってしまったあとも、彼女の列に並んだ全ての人に会って、ファンをガッカリさせなかった!
アイルランドの人情を感じます。
It’s lonely at the top @BluHydrangea_ pic.twitter.com/hCfGJpcORH
— Sum Ting Wong #bIm (@IsSumTingWong) January 20, 2020
クイーン達にとってもハードな2日間でしたね。
If you couldn’t get in to DragCon over the weekend and wanted to see me, email just your name and postal address to scaredyservices@outlook.com and I’ll send you a small signed print for free😍
— Alex Cubb (@the_scaredy_kat) January 19, 2020
Scaredy Katもイベントにこれなかった人や、オーガナイズの影響がでた人への救済措置をツイッターで発表しておりました。
Hammersmith Rd, Hammersmith, London W14 8UX
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