イギリスの寒さ対策には湯たんぽがオススメ

寒さに弱い人にとって辛いイギリスの冬。

ハウスシェアやフラットシェアでラジエーター(暖房システム)に大家さんがタイマーをかけていて、それが切れると室内でも息が白いです。

また家賃に光熱費込みでない場合、暖房システムを使用した事で出費がかさむことも…ラジエーターは空気を乾燥させるので肌や喉への影響を考えてつけない人もいます。でも寒いのはやっぱり辛い!

寒がりの人にとってはただでさえ憂鬱で何をするのも億劫になるイギリスの冬ですが、そんな時は湯たんぽ(Hot Water Bottle)がオススメです!

寝る時や体調が悪い時、湯たんぽがあると安心

寝る前1時間前に湯たんぽをベッドに仕込んでおくとお布団全体が温まって、ベッドに入ってしばらく「寒い寒い」と震えることなく心地よく寝ることが出来ます。

湯たんぽのサイズにもよりますが、大きめのものでしっかりしたカバーがついていれば朝まで熱がもつので朝も心地よく、また身体がある程度温まっているのでベッドからでる辛さが軽減されます。(心地よすぎて二度寝に注意)

体調が悪い時に湯たんぽがあると精神的に良いです。イギリスの寒さのなか体調を崩すと非常に侘しい気持ちになるのですが、温かいものに触れるとやはり安心感を得ることが出来ます。また悪寒をともなう風邪は湯たんぽは直接的に熱を与えてくれるので非常にオススメです。

冬は寒いので身体がこわばるのか肩こりもひどくなります。ゴム製の柔らかい湯たんぽをあてて温めると多少は楽になり、血行がよくなってポカポカ気持ちよくなります。

デスクワークの時にも、ブランケットをつかってこたつのように

家でパソコンや絵を描く時は椅子にすわってあぐらをかき、その上に湯たんぽをのせてブランケットをかけて作業しています。湯たんぽからポカポカした温かさが伝わってくるし、ブランケットをかけることによって熱が逃げず簡易なこたつのように。

手が冷えてもブランケットにつっこんでしばらくすると悴みがなくなります。これにタンブラーにいれた紅茶をプラスすると、カップで作るより冷えにくいので何度も作ったりレンチンする手間を省けます。

ポーランドのボレスワヴィエツのカップやル・クルーゼのカップなどはさすが保温性が優れているのでそちらもオススメ。

寒いと集中力が切れがちですし、紅茶を作るのに何度も立つのも面倒だしそれ自体も寒いので、この方法をやりだしてから作業効率もあがりました。

イギリスは湯たんぽがかなりポピュラーでオフィスでも湯たんぽを活用(冷え性なのか腰などにあてている)している人もいます。

オフィスでの空調問題(人種によって体感温度が違う)によって寒い場合は湯たんぽで調節するのもありですね。これなら暑がりの人との空調温度を何気なく変え合う不毛な争いを避けられます。

女性は生理痛がしんどい時にも

冷えは女性にとって大敵。生理痛や生理によるお腹の気持ち悪さ、腰の冷えにも湯たんぽは最適です!

イギリスの生活になれないうちはストレスがかかって普段生理痛や体調不良がない人も、何らかの症状がでることがしばしば。そんな時に湯たんぽをお腹や腰にあてつつゆっくり休むのがオススメです。

普通サイズの湯たんぽをお腹に乗せると少し重い場合は、日本の100均に売っているミニ湯たんぽがサイズ的に丁度いいです。

イギリスでも湯たんぽは購入可能!

 

湯たんぽはアジアのものというイメージが強かったのですが、イギリスでは薬局を始めプライマークやジョン・ルイスなどでも取り扱われかなり一般的なようです。ゴム製のものにカバーが縫い付けてある一体型のものも売っており、デザインも様々で選ぶのも楽しいです。

値段はピンキリですが手頃に買える10ポンド前後のものなどもあります。

お湯を沸かすのに光熱費はかかりますが、ラジエーターや暖房機に比べたら経済的かと思います。一回お湯を詰めれば何時間も持ちますし、乾燥の心配もなく、寒い部分に直接あてれるのも魅力ですね。

就寝時に使う時はやけどに注意!やけどした場合はすぐ病院へ!

ある酔っ払って帰った日、湯たんぽを用意して就寝したのですが寝ている間にカバーがズレたらしく左足の一部をじっくりコトコト低温やけどしました。朝起きて左足がゴロゴロするなあ‥と思って見てみると5cmほどの大きな水ぶくれが出来ておりました。

ヒエー!どうしたものか…と思いつつも着替えている時に水ぶくれが破裂。人間の身体は水で出来ているのは本当なんだなあと実感するくらい水がでてきてビックリしました。これにより患部は水も皮膚も失い、低温やけどで肉も溶けたのかクレーター状態になっていました。エグい。

足の一部半分溶けてるじゃんって感じなのに「まあ大丈夫だろう!」と人間の再生能力を過信し包帯とクリームをぬって一週間ほど凌いでいたのですが、同僚たちに「絶対病院へ行ったほうが良い!」と言われ続け渋々行ったところ…お医者さんと看護師さんにすごく怒られました!

一体なぜここまでほっておいたのか、から始まり会社に行っていた事を知るやいなや、労働環境について詰問されまくり、施術は1時間にも及びました。イギリスでここまで怒られている日本人は私ぐらいではという位怒られました。

労働環境を詰問されるあたりが非常にイギリスらしいと思うのですが、毎日毎日同僚から「休んで病院へ行け!やけどは怖いから」と代わる代わる言われていたのに「大げさじゃないですか~」と真面目に取り合わなかった完全に自己責任です。(この出来事よりその後しばらく「危機意識が低いからサバンナだったら一発でやられるタイプですね!」と言われるはめに…)

1年たった今も半クレーター状態、皮膚もビニールのようなものが張り付いている奇妙な感じになっております。

まさか湯たんぽでやけどするとは思っていなかったのと、低温やけどがこんなに恐ろしいものだったとは…という感じです。皆様を使用する際はお気をつけください…。