日本研修から帰国した翌日、仕事へいって定時後にブライトンへルポールのショーを観に行ったりしたのですが…
疲れと乾燥とブライトンへの電車ダイヤが狂って外で1時間近く待ったりが影響し、元々風邪気味だったのを完全にこじらせてひどい風邪となりました。
今まで風邪をひいても1,2日休めばOK(しかもベッドでゲームしたり本を読む余裕がある程だった)だったのですが、今回のは元の生活に戻るのに1週間ほどかかり何してもしんどい、という人生で最も辛い風邪でした。
こじらせた風邪は本気で何も出来ない、寝るしか無い
朝の地下鉄プラットフォームで「これはダメだ、帰ろう」と出社を断念し家に引き返しその後3日間会社を休み土日を挟みやっと回復、5日間ほぼ起き上がれず悪寒と熱と咳に苦しんでおりました。
特に咳が深刻で肺も痛いし咳のたびに力むせいか右腹部も鈍痛が走るという最悪の状態。あまりにひどいので不安になり「風邪 大人 死ぬ」など不吉なキーワードでググって「肺炎は死ぬ可能性がある、どうしよう」と途方にくれていました。
いつもなら一日休めば翌日80%ほど良くなっているのに、いくら寝ても回復しないし悪化しているような気すらします。
ここで病院(GP)へ行こうかとも思いましたが、何かしてくれる可能性はあまりないので断念。インフルエンザになったことがないので、これが風邪なのかインフルなのかもよくわからない。
ちなみに回復して出社したら「日本から帰ってきた足でドラァグ・クイーンのショーにいって風邪をこじらせたバカ」ということになっていたけど、真実なのでぐうの音もでねえ…。
弱った時こそ食べたい、日本食
この時ほどハウスメイトに日本人がいないことを呪った日はありません。
イギリス人は恐ろしいほど色々手助けをしてくれるのですが、食事の面だけはどうしても日本人がいないと詰みます。欧州の食べ物は身体が弱っている時に重すぎて中々食べる気がおきず…
病気の時に食べたいものといえばお粥さん。出来ればニラかねぎたっぷりの卵粥を…!
心配したイギリス人に「ポリッジ食べる?」と聞かれ、たしかにポリッジは栄養たっぷりだし腹持ちも良いと聞きます。しかし問題は私がポリッジ苦手で食べれないのです…。
病気になってまで好き嫌いするのか!と言われそうですが、脳と胃は完全に卵粥を欲しておりイギリス人のオファーを断った後「あああでも現実問題何か食べねば…」と悶々としていました。
夜になり「ベーコンサンドイッチ食べる?」と聞かれ、病人にベーコンサンドイッチ…たしかにスタミナがつきそうだが…と思いながらも丁重にお断りしました。喉が痛すぎてパンを飲み込める気がせず。
結局起き上がれない&日本食が食べれないことで2日間絶食状態になり、治ってから体重をはかると5キロ近く落ちていました。普段「痩せなきゃなあ~そのうちな~(心にもないセリフ)」と言っておりますが、こういう病気をした時は蓄えた脂肪によって助かる一面もあるのだと実感です。
その日はチキンラーメンを夜食べた事で少し精神的にもお腹的にも落ち着き、ぐっすり寝る事ができました(寝るにも体力が必要って本当なんだなあ…)
翌日体調はまだ悪いもののチキンラーメンのおかげか起き上がることができたのでネギ卵粥を作りました。
2合分作って冷蔵庫に保管し、翌日もお粥にありつくことができました。ご飯を食べだしてから回復もやはり早くなりました。食って大事だし故郷の味は偉大です。
あと玉ねぎ入れただけの味噌汁も身体が温まりました。喉痛くても猫まんまにしてご飯と共に塩分も摂取できます。日本食サイコー!お隣に住んでいた駐在の奥さんが、帰国する時にくれた炊飯器があったのをここまで感謝したのはないほど、お米に癒されました。
とにかく海外生活が長くても病気になると一気に気弱になりますが、そんな時に日本食を食べれば精神的にもかなり楽になります。今回の教訓をいかして今度帰国したらレトルトのお粥とお茶漬けの元を何パックか購入しようと思いました。
イギリスの薬が効きすぎて16時間熟睡
日本の風邪薬パブロン先輩、いつもはかなりの働きっぷりなのですが今回の風邪はこじらせ具合が相当だったのか全然効かずイギリスの薬「ナイトナース」を試してみることにしたのですが…効きすぎて16時間熟睡!
寝ている間異常に汗をかいたのか、起きると服が濡れているレベルで汗がでて喉カラカラ。寝れたは良いけど身体は冷えるし喉はもっと痛めるしで、結果的に風邪がよくなることには繋がりませんでした。
「デイナース」は特に効きすぎということもなく、症状を少しづつ緩和してくれたので結局デイナースだけ飲みナイトナースはその後飲みませんでした…。
しかし症状が辛くてどうしても寝付けない場合などには睡眠薬的役割で活用できると思います。
スコットランドの知恵 風邪にはウイスキー
「ジンジャーワインというしょうがの風味が強いワインに、1ショットのスコッチ・ウイスキーを加えて飲むとすぐ治るよ」と家のスコットランド人が作ってくれたのですが…これは思いの外効きました。
まずウイスキーによって身体が温まり、しょうがの風味は肺を楽にしてくれました。チビチビ飲むので長時間身体の熱が持続します。酒は百薬の長、とはよくいったものだなあ。ポーランド人曰くポーランドでは紅茶にウォッカを入れて飲むそうです。
お酒が弱い人は気持ち悪くなったりするかもしれないので、万人にはオススメ出来ないかも…。
はちみつとレモンのお湯割り
こちらはイギリス人が作ってくれた風邪に効くホットドリンク。マグにはちみつとレモンをいれてお湯でわったもので、かなり口当たりがまろやか。はちみつが喉の痛みを緩和させレモンの爽やかさが気持ちいいです。
日本にいたとき、風邪といえば大根の桂剥きをはちみつにつけたものをよく親が作ってくれました。これは風邪(特に喉!)に効果てきめん、なのですがイギリスのスーパーに売っている大根はあまり瑞々しくないので同じものは作れないかもな…と諦めていたのですが、これはそれに近い効果を得れるドリンクです。
はちみつは粘り気があるので喉を優しくコーティングしてくれるので、飲んだ後しばらくは喉が楽。
レモシップでは太刀打ちできなくなったレベルにオススメです。
咳止めシロップCovonia(コヴォニア)
寝る前に飲むようにいわれた咳止めシロップ、コヴォニア。メンソールが配合されているのか飲んだ後は肺がスーッとします。
喉にいったんとどめて飲み込め!と言われましたが味が結構強烈なので、スプーンでなるべく喉に流し込むようにして飲むと夜、自分の咳で目が覚めることが少なくなりました。
名前が聞き慣れないので「きっと東欧の歴史ある薬なのだろう…」と勝手に作った人の妄想などをしていましたが、調べたらヨークシャーで生まれた薬のようです。
ただこれ飲みすぎたり、体質にあわないとお腹を壊す可能性があるので注意です。
日頃から体調管理には気をつけよう
そんなこんなで今現在は咳がちょっと出るくらいで、日常生活に支障がなくなるまで回復しました。そしてスマホ、PC、タブレット、スイッチ、漫画など一日中デジタルにどっぷりな生活をしているのでデジタル・デトックスの良い機会でした(前向き)
今回の風邪こじらせは完全にむちゃくちゃなスケジュールを組んだツケですので、今後は体調管理に気をつけて行きたい所存です。12月半ばで出社したのが2回とかどうするんだろうか、これから。
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